「いつかまたふたりで全国行きます!」

映画館で購入したツアーファイナル記念Tシャツ。日本地図上に各地の県花があしらわれている。 拡大画像表示

さてここからは番外編として、東京公演の4日後、3月31日に行われたツアーファイナルの沖縄公演を全国の映画館で生中継したライブビューイングの模様にも少し触れておこう。

自分はライブビューイング初体験だったのだが、いやー、めっちゃめちゃ面白かった! カメラを通してステージの様子を間近で見ると、本当に何もかもふたりだけで演奏しているのだということがよくわかるのだ。特に常田は左手でベースラインを弾きつつ右手ではコードを押さえ、右足でリズム出しを行ったりと、見ているこっちが混乱しそうなほどの”一人何役”ぶり。遠目に見ているとわからなかったけど、想像以上に大変なステージだったんじゃないかと思う。

しかしファイナルとは言え、普段も長いMCがさらに長すぎる(笑)。「’05~’06年あたりがピークだったじゃないですか、僕ら。シングルも売れて、でも1位にはならないみたいな(笑)。でも僕らっていつもそんな感じで一定のペースでやってこれてるんですよね(大橋)」というくだりには笑わされつつ、感慨深いものがあった。あと「いえじまたっちゅー」ってはじめて知りました、自分。(『伊江島タッチュー』と言うそうです)
 

撮影:(C)岩佐篤樹  拡大画像表示

ファイナルということもあり東京とはまた違うモードになっていたふたり。『view』のイントロで常田が「ありがとうー!」と(本当に”思わず”と言う感じで)叫び、それを見て大橋が嬉しそうに笑みを浮かべた瞬間にはグッときた! しかしアンコール後に常田が握手を求めようと手を差し出すも、観客とのスキンシップ中でそれに気づかない大橋というなんともスキマスイッチらしいひと幕も(笑。でもその後ガッチリと握手を交わし、常田が大橋を引き寄せ熱く抱擁してました)。ちなみに自分が参加した映画館では、手拍子したり立ち上がって踊る人もいたりと、それぞれのスタイルで自由に楽しんでいた様子だった。またこの試みやってほしいなあ。

『またね。』の最後の歌詞を「みんな本当にありがとう/僕らの旅も終わるよ」とアレンジして歌い、無事全51本のツアーに幕を下ろしたスキマスイッチ。しかしステージを去る前、大橋から「最後にゆっくり聴いていってください!」という謎の言葉が。そこで映画館では映像が途切れ「えっ!? まさかの会場限定!? 映画館は見れないの!?」的な不安が漂う中、スクリーンにニューシングル発売の告知が映し出されると会場中から大きな歓声が上がった(しかもカップリングには今回のツアーで各地の名所とともに演奏された新曲『トラベラーズ・ハイ』が収録!)。

そして世界ではじめて流れたスキマスイッチのいちばん新しい楽曲『スカーレット』は、ひと言で言うと”旅立ちの歌”だった。不安と期待を胸に新しい世界に一歩を踏み出す瞬間を描いた世界観は、「ここからまた新たな旅をはじめるぜ」というスキマスイッチの宣誓にも聴こえた。ファイナルのステージで「いつかまたふたりで全国行きます!」と宣言した彼ら。次に”ダブルス”が行われるその日まで続くスキマスイッチの音楽の旅は、わたしたちにどんな景色を見せてくれるだろうか。

M-00 OPENING MOVIE
M-01 アイスクリーム シンドローム
M-02 全力少年
M-03 螺旋
M-04 ガラナ
M-05 センチメンタル ホームタウン
M-06 藍
M-07 病院にいく
M-08 ソングライアー
M-09 さみしくとも明日を待つ
M-10 雫
M-11 ボクノート
M-12 トラベラーズ・ハイ(新曲)
M-13 奏(かなで)
M-14 ふれて未来を
M-15 ユリーカ
M-16 晴ときどき曇
M-17 ただそれだけの風景

EN-01 view
EN-02 ラストシーン
EN-01 またね。