今季ノーゴールでも脅威を与える両FW

2013.4.4 15:50配信
興梠慎三選手(浦和レッズ)  (C)J.LEAGUE PHOTOS 興梠慎三選手(浦和レッズ)  (C)J.LEAGUE PHOTOS

3勝1分の2位・浦和レッズが、2分2敗と12位に甘んじるジュビロ磐田をホームで迎え撃つ一戦は両FWが勝敗の鍵を握る。「FWが勝敗を左右するのは当たり前すぎる」と思うのは早計である。浦和の興梠慎三も、磐田の前田遼一も自らが得点しなくても勝利に貢献できるのだ。

浦和レッズ対ジュビロ磐田 J1リーグ戦 チケット情報

鹿島アントラーズから加入した興梠は、すでに何年間も浦和のユニフォームを着ているかのようなコンビネーションを披露している。前線でボールをキープし2シャドーの柏木陽介、原口元気の飛び出しを待つこともできるし、ワンタッチでラストパスを送ることもできる。もちろん、動き出しの良さを活かして自らシュートも放つ。2節で完敗を喫した名古屋グランパスのストイコビッチ監督は「とてもインテリジェンスのある選手。フィジカルは強くないが、コンピュータのようにしっかりと走るべきところがわかっている」と、興梠を絶賛した。リーグ戦、『ACL』を通していまだゴールを奪えていない背番号30だが、その「サッカーIQ」の高さでチームの勝利に貢献している。

2009・2010年得点王の前田も、光るポストプレーを見せる。アンカーのチョン・ウヨンから繰り出される縦パスに、10番・山田大記とともに前田が引いて受ける。高さがあり、当たりにも強く、足元の技術にも秀でた前田は、めったなことでボールを失わない。前線でためができれば、2列目の飛び出しを引き出す時間が作れる。中央から両サイド、さらに中央と磐田の攻撃の型を作っている。2007年から6年連続で前田がリーグ戦で初ゴールを奪った相手はことごとくJ2降格の憂き目に遭っていることから「デスゴール伝説」が生まれ、今季はいまだノーゴールだが、背番号18はアシストでもチームに貢献する。

興梠、前田がゴールを奪えば言うことなし。両FWがノーゴールに終わっても、チャンスメイクを引き出すことから、やはりふたりがキーマンとなる。もちろん、当の本人は「ゴールしなくてもOK」なんて考えていない。3月9日J1リーグ戦・名古屋戦後、興梠は「じつはあまりゴールへのこだわりはない」と断った上で、「2試合でシュートを1回も打っていないのでFWとしては物足りない」と口にした。4月3日『ナビスコ杯』・川崎フロンターレ戦後、前田も「これが実力。決めるべきところで決めないといけない」と2年連続得点王のプライドを覗かせた。

浦和も磐田も4月3日のゲームで、改めて「決めるべきところで決めないと勝てない」と痛感したことだろう。浦和は『ACL』全北現代(韓国)戦で前半は圧倒しながら、後半に1-3で逆転負けを喫した。ペトロヴィッチ監督が「こういった敗戦は芸術に近い」と苦笑する結果となった。また、磐田も『ナビスコ杯』川崎戦で、最後まで諦めない姿勢を見せながらも、1-2と一歩届かなかった。4月6日(土)・埼玉スタジアムで「決めるべきところで決める」のは、興梠か前田か。また、「決めるべきところを演出する」のも、興梠か前田か。チケット発売中。

いま人気の動画

     

人気記事ランキング