5 補足(そのほかのガソリンスタンドで使えるカード)

(日経産業新聞2012年7月31日付)

国内最大手のENEOS(JX日鉱日石エネルギー)ですが、複数のエネオスカードがあります。

 

1.ENEOSカードS
年1回のカード利用で年会費無料(初年度無料)、いつでもガソリン1リットルにつき2円割引です。

2.ENEOSカードP
年会費は初年度無料、2年目からは1,312円。ENEOSのご利用1,000円ごとに30ポイントたまり、1,000ポイントで1,000円の還元ですから、実質3%還元となります。

3.ENEOSカードC
年会費は初年度無料、2年目からは1,312円。前月のENEOS・JOMO・一般加盟店のご利用額に応じてガソリン1リットル当たり1円から7円まで値引きが変わります。ガソリン消費量が多い方に向いていると思います。

次にシェア4位の出光石油ですが、実は私がよく行くのは(実家や自宅から近く、ガソリン店頭販売単価が安いという理由で)出光で、普通カードは次の2枚となります。

4.出光まいどカードプラス
年会費は永年無料。いつもガソリン1リットル当たり2円値引き、入会後1ヶ月はガソリン1リットル当たり5円の値引き、出光ロードサービスが年会費787円で入会可能、といった特典があります。

 

5.出光カード
年会費初年度無料、2年目から1,312円。入会後1ヶ月はガソリン1リットル当たり10円値引き。その後も1ヶ月の利用に応じて値引きも大きくなり、20万円の利用だと1リットルあたり20円の値引きとエネオスよりも大きな還元があります。

 

そのほかでは以下の通りです。
シェア2位のエクソンモービル:シナジーカード:初年度年会費無料、カード利用実績により1リットル当たり1-7円値引きとなります。

シェア3位の昭和シェル石油:スターレックスカード:初年度年会費無料、カード利用実績により1リットル当たり1-12円値引きとなります。

総評3-5
○シミュレーション:都内で働いている場合、ほとんどが電車通勤で、通勤にクルマを使うことは少ない。週末に運転する程度。だとしたら、ガソリン、JAF 、ETC…で約15,000円浮いた!

私の場合、東京~岐阜、東京~仙台(どちらも往復約800km)を往復することが多いです。それぞれ年に3回帰省するので、ガソリン代(1リットル=10km走行)は約1,000円浮く計算になります。さらにロードサービスが無料ですから、JAFに入ると入会費、年会費合わせて6,000円かかるので、「ENEOS card S」に入るとそのぶんがタダになるのはお得です。30分程度のサービスに限定されますが、バッテリーあがりや鍵閉じ込めなど無料で助かります!

また「ETCマイレージサービス」で車載機やETCカードなどを登録すると、支払い額に応じて還元が受けられます。支払い額が5,000円で200円、1万円で500円、3万円で2500円、5万円なら8,000円!有効期限があるので注意です。

なお原油価格相場、外国為替相場などにより元売りが単価を変動させることによって、ガソリンスタンドでの単価も変わります。また地域差、需給、価格競争などの要因でも変動します。そんなときには価格比較サイトでガソリンの単価を調べてから給油されるといいと思います。ガソリン価格比較サイトgogo.gs.では市区町村、油種、系列などにより条件指定検索でき便利です。

SBIホールディングス株式会社イー・ローン事業部長。紹介するカードは自身で使った経験に基づく。ライフスタイルに応じたカード選びの助言と解説には定評がある。
1991年早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。日本債券信用銀行勤務の後、1999年よりSBIグループにて証券業、確定拠出年金業などの立ち上げ・推進に従事。現在はローン比較サイトのE-LOAN、クレジットカード比較のAllカード比較、信用力診断サイトのmyscoreなどを運営するイー・ローン事業部長。SBIマーケティング株式会社取締役、PT. SBI(Strategi Bisnis Infoyasa)取締役を兼務。2011年10月から1年間、月刊誌BIGtomorrowにて「カードで節約!最強の裏ワザ」を連載。Twitter