「Dr.達也」の存在のデカさをすごく肌で感じた

元々はメロコア好きだったという翔也さんと、元々V系好きだったという佳衣さん。ちなみに佳衣さんの好きな飲み物はバナナ牛乳だそうです。 拡大画像表示

――ドラムの達也さんは4月1日の高田馬場AREAのライブから、サポートから正式なメンバーになったと伺いました。

達也:発表は1日のライブだったんですけど、1年近く同じステージに立ってるので、メンバーと同じ気持ちでライブはしていました。変わったことといえば、より一層DIAURAを大きくしていきたいなという気持ちが強くなりましたね。

yo-ka:自分は、そんなに感じるものは変わらないんだろうなと思っていたのですが、いざステージに立ってみると、達也が正式メンバーとして自分の後ろでドラムを叩いているという状態が頼もしく感じたんですね。その頼もしさがあるからこそ自分はもっと自由になれた。その感覚っていうのはやっぱり今までには無かったですね。お互いが自然体でステージに立っているのは、サポートの時から何も変わらなかったのに、そこはやっぱり不思議な力がありましたね。

翔也:ステージに立つ瞬間までは今まで通りなんだろうなと思ってたんですけど、いざ当日を迎えるとものすごく緊張して。どうして緊張したかは自分でもよくわかってないんですけど、緊張しつつステージに立つと、後ろから「Dr.達也」の存在のデカさをすごく肌で感じて。やっぱりメンバーとして選んで間違いはなかった、という感じです。

佳衣:これまではサポートという立場でDIAURAの音楽を支えている感じだったと思うんですけど、今はDIAURAのドラムとして、すごく達也らしいドラムが出ているんじゃないかなと。最近もミニアルバムのレコーディングをした時、達也の色がすごく出ていて、DIAURAの一員として達也はドラムを叩いているんだなと感じました。1日のステージでも、それがすごく出ていて良かったですね。
 

――そしてその1日のライブでは「DIAURA再生計画」と銘打っての全国ツアーや、イベント、シングル『SIRIUS / Lily』リリースなどさまざまな発表がありました。「DIAURA再生計画」とはどういったものなんでしょうか。

yo-ka:DIAURAはメンバーひとりひとりの結びつきというものを何よりも大事にしているバンドなんです。達也が加入する前に、DIAURAにはずっと勇というメンバーがいたんです。だけど、昨年腕の腱鞘炎によって脱退という形になってしまって。

その中でもしっかり達也はサポートしてくれてたんですけど、どうしてもやっぱり、メンバー3人、俺と佳衣と翔也で戦っていかなきゃならないって時に、気持ちは前を向こうとしていても、心のどこかで勇の存在が消し去れない……。もちろん今でも消し去ったわけでは無いんですけど、そこに依存してしまっている状態……、前を向いていたつもりで後ろを向いていた期間があって。正直なところ、自分の中で100%で音楽に向き合えなかったというか、もうこれ以上歌っていくことはできないんじゃないかぐらいの所まで思い詰めた時期もあったんです。
その時、あのまま進んでいたら自分もDIAURAもそのまま終わっていただろうなって。

ただ、ミニアルバム『REBORN』を作っていく中で、達也を正式メンバーにという動きが固まってきて……、そこからなんですよね、『REBORN』という作品が出来上がって、その完成型から受けた刺激、その初期衝動から、DIAURAを始めたばかりの気持ちに戻されたんですよね。そこで、今まで後ろを向いてしまっていた自分に気づいて。

『REBORN』という武器ができあがったことで、やっぱり自分が止まってしまった分の時間を取りもどしたいって思ったし、現在のDIAURAで、これまでのDIAURAで残してきた後悔だったり出来なかったことを、ガンガンやってやろうって。今まで以上に……、より貪欲な気持ちになった時に「DIAURA再生計画」っていうものがポンと浮かんで。