ユーミン×帝劇 vol.3『朝陽の中で微笑んで』 ユーミン×帝劇 vol.3『朝陽の中で微笑んで』

ユーミン×帝劇 vol.3『朝陽の中で微笑んで』が、東京・帝国劇場にて上演中だ。

ユーミン×帝劇 vol.3『朝陽の中で微笑んで』チケット情報

本作は、ミュージカルとも従来の音楽劇とも違う新しい試みとして2012年に始まった「ユーミン×帝劇」シリーズの第3弾。脚本・演出は松任谷正隆が手掛け、ユーミンの歌と俳優の演技、劇場空間が一体となり描かれる純愛物語が好評を博している。今作では、松任谷由実(ユーミン)と寺脇康文がW主演を務め、宮澤佐江、六平直政、斎藤洋介らが出演。ユーミンの楽曲『朝陽の中で微笑んで』をタイトルに、今から500年後の未来を舞台にした、寺脇と宮澤による時を超えた愛の物語を中心に描かれる。

11月27日に開幕した本作は劇評も続々と到着。その中で、ユーミンの歌については「愛の形は『恋人同士』『父娘』『母息子』という3つの集合のベン図を描き、すべてが交わる位置にユーミンがいる。愛する女性、娘、母は、いわばユーミンの分身で、分身らの感情に歌声が、歌声に分身らが揺さぶられる。歌にセリフや動作がかぶる。過去作に比べ、歌と演技の有機的連関が著しい」(著:米原範彦/2017年12月4日 朝日新聞/17-6555)、「多くが時について歌い、永遠、宇宙、未来といった壮大な歌詞も含む。それらは過去2作以上に物語に密接に絡み感動を高める。紗幕に当てる映像、抽象画風の背景などで未来や追憶の情景が浮かぶ中、俳優たちに寄り添って優しく力強く歌われるのだ。例えば、鳴沢と沙良が初めて会話した場面の後は『雨に願いを』という曲。『心を促す 見えない時計は 止められない』という歌詞が2人の運命を暗示する」(著:祐成秀樹/12月5日 読売新聞)と、これまでの作品以上に芝居と歌の融合が注目される。

また、俳優陣による芝居についても「人のことを思い、悩む登場人物たちを見るうち、脳内に像を結ぶのは刹那の愛や命の輝き。未来でも変わらぬ、人を愛すること、思いやること、切なさ―。時が流れても心の美しさは色あせないでほしいという、祈りが感じられた。今回も泣ける」(前出・読売新聞)、「沙良は絶望的存在であるだけに、宮澤のひたむきな姿は哀感を誘う。寺脇は2度の別れの苦しみにのたうつ。大崎の娘役の水上京香らのセリフに、臓腑からしぼり出されるような”愛の吐血”が垣間見られる」(前出・朝日新聞)と、観客の心を揺さぶる熱演が語られている。

「舞台は、目に映るすべてのものだけでなく、目に映らぬものもメッセージとして伝え、感動のさざ波を小やみなく送り込んでくる」(前出・朝日新聞)という本作は、12月20日(水)まで東京・帝国劇場にて上演中。

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