“第1回東京国際シュワ映画祭”に出席した玄田哲章

アーノルド・シュワルツェネッガーが10年ぶりに俳優復帰した『ラストスタンド』の公開と、代表作『コマンドー』日本語吹替完全版Blu-ray&DVDボックスの発売を記念し14日に都内で“第1回東京国際シュワ映画祭”と銘打ったイベントが開催され、シュワルツェネッガーの吹替えで知られる声優・玄田哲章が出席。「ここ数年、ちらっと映画に登場することはあったけど、やっぱりシュワちゃんは主役じゃないとダメ。僕自身『帰ってきたなあ』と実感している。僕も頑張らないと」としみじみ語った。

映画は、シュワルツェネッガー演じる田舎街の保安官が、仲間とともに最後の砦(ラストスタンド)として犯罪組織に立ち向かう姿を描くアクション大作。玄田は「シュワちゃん自身が、青年時代から政治家を志していたのは知っていたから、もう俳優に復帰することはないと思っていた」。それだけに、再び“主演”シュワルツェネッガーを演じることになり「彼が65歳で、僕は64歳でしょ。まさか一緒に人生を歩むとは思っていなかったけど、今回のシュワちゃんは歳を取って自然体でいいと思う。お気に入りは、やっぱり『俺も歳だな…』ってセリフ」と喜びを隠せない様子だった。

また、今回の『コマンドー』リリースに際し、一部の音声を新たに録音したといい「彼がなぜ、シンディの名前を知っていたのかが、これでわかるはずです」。1986年に日本公開された同作を機に、シュワルツェネッガーの声優といえば玄田、と定着するようになったそうで「シュワちゃんは作品によって設定が違うけど、毎回、自然な流れでスッと役柄に入っていける。そういう意味では、シュワちゃんと僕は不思議な関係」とにんまり。

ファンのリクエストに応え、『コマンドー』『ターミネーター2』『トゥルーライズ』のセリフを実演した他、シュワルツェネッガーがカリフォルニア州知事時代に出演した観光CMのキャッチコピー“カリフォルニア、何でもアルフォルニア~”も披露し、客席は拍手喝采だった。

『ラストスタンド』
4月27日(土)全国ロードショー