地蔵堂のさらに上にいくと、鐘楼堂があります。2トンもある鐘が、崖の部分にあります。この鐘は付くことが可能。僕も鐘をつかせてもらいました。とてもよく響く鐘の音。ここから投入堂まではあと少しとなります。

 

途中、最後の難関の「牛の背・馬の背」と呼ばれる細い岩の道があります。ここで足を滑らせたら、崖下に真っ逆さまです。慎重に慎重に渡りました。

 
 

牛の背・馬の背を超えると、慶雲3年(706年)に創建されたと言われている納経堂、さらに観音堂、元結掛堂。これらは鳥取県指定の重要文化財に指定されています。その脇には…。

 

「投入堂」の看板が! も、もうすぐ投入堂にたどり着きます。元結掛堂を抜けて崖を右に回り込むと……。

 

投入堂が見えます。この山登りの途中、一度も投入堂は見えません。登り切ったものでなければ見られない投入堂。感慨もひとしおです。

しばし投入堂を眺めたあと、下山。実は登りよりも下りのほうが危険。かなり慎重に降りて来ましたが、途中わらじから出た右足小指を岩に擦りつけてしまい、かなりすりむいてしまいました。骨折や肉離れなどしなくてよかった。あんなところで怪我をしてしまったら、下山どころではありません。

ということで、およそ3時間ほどの修行を終えました。感想は「行ってよかった」。とにかく、投入堂を見たときの感動は忘れることができません。それまで、とても辛く長い道のりでしたが、投入堂を見た瞬間、そんなことは忘れてしまい、ただただ投入堂に見入ってしまいました。

過酷な道のりの果てにある国宝、そうそう見られるチャンスはありません。投入堂を見るためだけに鳥取に行ってもいいと思います。僕も、もう一度行ってみたい。でも、道中の怖さを考えると、どうだろう……。いや、ホント高所恐怖症にはつらい場面が何度もあるんです。でも、それを乗り越えてこそ見られる投入堂ですからね。がんばりますよ。

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