迫る4K時代 展示会「ファインテック ジャパン」でみる高精細パネルのいま

2013.4.15 18:36配信
東芝の84V型の4Kテレビ(参考出品)

映像の世界では、大画面化と高解像度化が進んでいる。2011年に地上波放送がアナログからデジタルに移行し、いまでは有料放送やブルーレイディスク(BD)などで、1920×1080ドットのフルHD映像が気軽に楽しめる。そして次のステップとして、フルHDの4倍の画素をもつ「4K」時代の足音がすぐ近くまで迫ってきた。

総務省は、次世代の高画質テレビ規格「4K」の放送開始時期を当初予定していた2016年から2年ほど前倒しして、14年夏の放送開始を目指すと発表した。14年7月にブラジルで行われるサッカーワールドカップ決勝トーナメントに間に合わせ、次世代テレビの需要を喚起する考えだ。また、14年2月に開催するソチオリンピックで4Kのテスト放送を実施する可能性もある。

4月10~12日に東京ビックサイトで開催された展示会「第23回 ファインテック ジャパン」では、急激に進む4K化の流れを受けた特別企画「4Kディスプレイコーナー」で東芝、LG電子、アストロデザイン、EIZO、シリコンサイン・ジャパンが最新の4Kディスプレイを展示した。

注目は、東芝が参考出品した84V/65V型の4Kテレビ「4K REGZA」。日本では初めてのお披露目で、今年上半期に発売する予定だ。

大きさで目を引いたのがシリコンサイン・ジャパンだ。幅7.3m、高さ4.1mの超巨大LEDスクリーンを展示した。解像度は3840×1080ドットで、フルHDの約2倍。実は高さが半分ほど足りないが、これは会場の規定によって、これ以上高くできなかったからだという。

LG電子は、5月上旬発売の「84インチワイドスクリーン4Kディスプレイ 84WS70」を展示。IPSパネルを採用し、視野角が上下左右とも178°と広く、ほぼ真横から眺めても映像の色は変わらなかった。

EIZOは、販売中の4K対応の36.4型ディスプレイ「DuraVision FDH3601」を展示。ドットピッチ0.1995mmの細緻な表示で、地図情報や文字、図表類の細部、モデルの髪の一本一本をしっかりと確認できた。

「ファインテック」には出展していなかったが、4月11日、ソニーが4Kテレビの第二弾「ブラビア X9200Aシリーズ」を6月1日に発売すると発表した。サイズは65V型と55V型で、リビングに置きやすいサイズとなった。

今後、映像の世界では、4Kを上回る高精細の画像を表示するスーパーハイビジョン(8K)の時代がやってくる。2016年のリオデジャネイロ五輪に合わせて試験放送を、20年に本放送を開始する予定だ。

いまの映像で満足している人は多いだろう。しかし、一度高精細な映像に慣れてしまうと、これまでの解像度ではとても我慢できなくなるものだ。映像の高画質化はどこまで進むのだろうか。(BCN・山下彰子)

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