撮影:稲澤朝博

――小野さんと本宮さん、そしてアライさんとフェネックの性格はそれぞれ逆が近いとのことですが、今もそうですか?

本宮:見た目はフェネックっぽいねと言っていただくことが多いんですが、中身は違いますね。冷静沈着なほうが、ちゃんさき(小野さん)で、私が猪突猛進であんまり細かいことを考えてないというか。

小野:そうなんです。でも最近少しだけ……。私が「ねえ聞いて聞いて聞いて!」って聞いてもらっていることが、出てきてしまったなって。

本宮:“しまった”?! いいじゃん、別に(笑)。ちゃんさきは、アライさんとは違うんですけど甘えん坊なんですよ。

小野:1年通してちょっとずつキャラに近づいてきたのかなって。最近私からばっかり連絡してるなって……。最初は、単純にメンバーの中で私が一番年上で、アフレコ経験がまったくない子もいたので、自分がしっかりしなきゃって思ってたんです。

でも最近は皆しっかりしてきて、のびのびとしているので、自分の素が出てきたのかもしれません。

小野「アライさんは常に前傾姿勢なので腰が大変です」
本宮「顔以外は汗だくです」

――また、舞台「けものフレンズ」は衣裳が最高に可愛いですよね! キャラクターの再現度がすごいです。

©けものフレンズプロジェクトS

小野:アライさんとフェネックは一緒に出るシーンが多かったのですが、時々お互いが舞台の端に立つことがあって、ふと見た時に「わっ、フェネックがいる!」って驚くほどフェネックなことが多くて。

本宮:アライさんも本当に原作に忠実で。アライさんって前傾姿勢になることが多いんですけど、ちゃんさきもその姿勢をずっとしていたから、腰を痛めていたよね。

小野:そうなんです、舞台が1日2回公演の時は、合間はずーっと寝ていました。舞台ってやっぱり体力勝負なんだな~って実感した瞬間でした。衣装ももふもふなので、とにかく汗だくで、小さい扇風機を駆使しながら頑張っていました。

本宮:私も衣裳がもふもふで汗はかくんですが、幸運にも顔に汗が出ない体質で。でもその分、体は汗だくでした(笑)。

舞台を一番褒めてくれたのは、サーバルちゃんのママ?!

――初演でご家族、お友達、ファンの方、たくさんいらっしゃったと思うのですが、周りの反響はいかがでしたか?

撮影:稲澤朝博

小野:両親が観にきてくれて、「すごく頑張っているんだね」って褒めてくれました。声優のお仕事って両親を呼んで現場を見せることができないので、舞台で初めて娘の姿を見て感激してくれたみたいです。

本宮:私も親が観にきてくれたのですが、恥ずかしくて感想を聞けていないんです……。あと、サーバル役の尾崎由香ちゃんのお母さんが観に来てくれて、皆のことをすごく褒めてくれました。「皆頑張ったね、すごかったよ、可愛かったよー!」って。なので、由香ちゃんのお母さんに一番褒められたかもしれません!(笑)。