忽那汐里が『ペタル ダンス』で経験した未体験の演技とは?

2013.4.17 17:44配信
忽那汐里

『マイ・バック・ページ』の山下敦弘監督、『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』の行定勲監督ら現在の日本映画界を牽引する監督たちの作品への出演が続く忽那汐里。女優として着実な歩みを重ねる彼女が、最新出演作『ペタル ダンス』では、またひとつ成長した姿を見せてくれる。

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“花びらが舞う”光景を意味した『ペタル ダンス』は、『好きだ、』が高い評価を受けた石川寛監督から7年ぶりに届いた新作。小さな旅に出た4人の女性たちの心のゆらぎを通して、人と人を結ぶかけがえのない絆を繊細なタッチで描き出す。話を訊くと、今回の作品の撮影を心待ちにしていたという忽那。「私にとって映画は宝物といえるぐらい大切なもの。観ることも大好きですし、なにより自分がいまその場に立てていてとても光栄に思っています。実は、前作の撮影から今回の作品に入るまでかなり時間が空いてしまっていたので、映画の現場を渇望していました(笑)。しかも私の大好きな映画の1本『好きだ、』の石川監督。ほんとうに待ち焦がれていました」。

こだわりの映像作家として知られる石川監督は、その演出も独特。台本はなくセリフも直前まで渡されない。しかも、そのセリフが渡されるのはシーンでアクションを起こす側の人のみ。つまり、その言葉を受けてのリアクション演技は、すべて俳優側に任されている。「小細工がまったく通用しない現場でした。監督に常に言われたのは“そこに生きていて”ということ。“今まさにそこで生きている人間として存在してほしい”。そんな監督の想いに応えようと必死でした」。その中で作品のストーリーテラーといっていい重要な役どころの原木をしっかりと演じきっている。「確かに演じてはいるんですけど、自分自身もあらわになっているところがあるというか。やり終えたときは、言葉で表現できない不思議な感覚が残りました。その感覚はまだ消えていません」。

また、今回の現場では宮崎あおい、安藤サクラ、吹石一恵との共演も大きな刺激になったという。「みなさんほんとうに私が尊敬する女優さんたち。皆さんと一緒に過ごした時間は、役者として刺激を受けることがたくさんありました。いろいろとお話することもできて、この経験は、自分の今後につながっていくと思います」。今回の作品はまた役者としてひとつ階段を上った彼女に出会える。「原木役は忽那さんしか考えられなかった」と石川監督が評する彼女の演技に注目してほしい。

『ペタル ダンス』
4月20日より渋谷シネクイント、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー

取材・文・写真:水上賢治

ヘアメイク:大橋覚
スタイリスト:櫻井まさえ(Irakusa)

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