第1回ジャパンアクションアワード授賞式の様子

2012年の映画、テレビドラマの中から日本一のアクション&スタントを決定する、第1回ジャパンアクションアワードの授賞式が19日、都内で開催され、最高顧問の里見浩太朗をはじめ、崔洋一、犬童一心、倉田保昭、石垣佑磨らが出席した。

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殺陣の演武で華やかに幕を開けた授賞式は、まず俳優部門の発表に。一般投票と審査委員会による選考で選ばれた5名の優秀賞受賞者の中から最優秀ベストアクション男優賞に輝いたのは、『るろうに剣心』の佐藤健。撮影のため来場はならなかったが、授賞式後半に急遽メールで「『るろうに剣心』では剣心役としてアクションを全力でやらせていただきました。そのがんばりをこのように賞にしていただき、本当にうれしいです。今後日本映画界でアクション映画が増えていくことを期待しています」と喜びの声を届けた。

続いて発表された最優秀ベストアクション女優賞は『デッド寿司』の武田梨奈が受賞。武田は「ここにいる皆さんの中ではいちばん年下で、経験も浅いですし、まだまだ全然なのに、こんな素敵な賞をいただけて……」と涙。会場から声援が飛ぶと「これからの日本のアクション映画を盛り上げていけるひとりになれるようにがんばります! 私は100歳まで生きるつもりなので、100歳までアクションを続けると誓います!」と力強くスピーチした。

最優秀ベストスタントマン賞は、日野由佳、佐久間一禎、高岩成二、大内貴仁、富田稔の5名の中から富田稔が受賞。「気を失ったり、骨折したりはよくあることで、『るろうに剣心』でも初日に肋骨を2本折ってしまいました。でも、作品が良くなるためだったら、僕はかまいません!」と語り、満場の拍手を受けた。

その他、最優秀ベストアクションコーディネーター賞の谷垣健治は、『るろうに剣心』のアクションに関わったスタッフ数十名の名前を早口で読み上げ、最優秀ベストアクション作品賞を受賞した『るろうに剣心』の大友啓史監督もアクションチームへの感謝を延べるなど、ふだん脚光を浴びることのないスタントマンの地位向上を目指して開催された今回の授賞式を象徴するスピーチが続いた。

第1回ジャパンアクションアワード 最優秀賞受賞は以下のとおり。
最優秀ベストアクション男優賞:佐藤健(『るろうに剣心』)
最優秀ベストアクション女優賞:武田梨奈(『デッド寿司』)
最優秀ベストスタント賞:『るろうに剣心』(「神谷道場襲撃シーン」「剣心VS刃衛ラストシーン」)
最優秀ベストスタントマン賞:富田稔(『牙狼~MAKAISENKI~』『るろうに剣心』など)
最優秀ベストアクションコーディネーター賞:谷垣健治(『るろうに剣心』)
最優秀ベストアクション作品賞:『るろうに剣心』大友啓史監督
特別アクション功労賞:大島由加里、金田治、倉田保昭、品田冬樹、佛田洋

取材・文・撮影:岡大