雉真雪衣役の多岐川裕美 (C)NHK

 川栄李奈が3代目ヒロインのひなたを演じるNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」。ひなたの大叔父・雉真勇(きじま・いさむ=目黒祐樹)の妻・雪衣を演じる多岐川裕美からインタビューコメントが届いた。

 多岐川は「『カムカムエヴリバディ』は、放送開始から視聴者として毎日楽しく拝見していました。なので、このお話を頂いたときは、うれしかったのと同時にびっくりいたしました。しかもご連絡があったのが、ちょうど岡田結実さん演じる雪衣と村上虹郎さん演じる勇が結婚して、息子さんがいるというシーンが放送された頃でした。物語としても怒濤(どとう)の展開で2人が結婚したことにびっくりしていたところへ、その雪衣さんの晩年役と聞きましてさらにびっくり! びっくりが重なりました」と振り返った。

 また、「とにかく岡田結実さんの雪衣と村上虹郎さんの勇の絵が、私の中にすごく残っていたんです。台本を読むときなど、いつもその絵を思い浮かべて、思い出していました。視聴者として見ていた頃、勇と雪衣が結婚するとは思っていませんでした。雪衣は雉真家を追い出されると思っていましたから、こんなふうに夫婦になれるとは思っていませんでした」と語った。

 続けて、「でも、勇と結婚できても、雪衣はずっと心にわだかまりを持ったまま、悩んだまま、ここまで生きてきたんだなと感じました。台本を読んでみて、やっぱり人間にはいろんな愛があるんだなと、人にはいろいろあるのよね…と思いました」と話した。

 撮影現場の雰囲気については、「NHK大阪の人たちは皆優しくて温かくて、初めてお会いしたような感じがしませんでした。変な緊張感がなく、とても居心地がよかったです」とコメント。

 最後に、「雪衣の晩年をやらせていただきました。視聴者の皆さんが雪衣に対してどんな思いを持っていらっしゃるのか、悪い思いの方が多いのかしら? とちょっと怖いですけれども、これからもずっと作品を見ていただいて、ドラマが全部終わったとき、雪衣に対する皆さんの印象がどんなふうに変わっているのかなと、私の方が楽しみにしております」とメッセージを送った。