ウォルター・ヒル監督が初来日、黒澤明監督との思い出を語る

2013.4.22 18:1配信
ウォルター・ヒル監督

『ストリート・その他の画像

オブ・ファイヤー』などで知られる鬼才ウォルター・ヒル監督が、実に10年ぶりとなる監督最新作『バレット』を引っさげ、待望の初来日を果たした。22日に都内で記者会見を行い、「10年ぶりの復帰に不安もあったが、これまで通り、クオリティと娯楽性、共感できるテーマを織り込むというプロ意識で取り組んだ。新作の予定? 今は映画製作をとてもポジティブに捉えているし、監督を続けていきたいね」と意欲を見せていた。

映画は人気グラフィックノベルを基に、シルヴェスター・スタローン演じる老殺し屋・ジミーが殺された相棒の復讐を果たすため、警察やマフィアに立ち向かう。ハードボイルドな雰囲気と軽妙なユーモアが融合した、スタローンの新境地に注目が集まっている。「確かにスタローンにはユーモアのセンスがあるね。それに現場では一役者として、立ち振る舞ってくれた。彼自身、監督として何本も映画を撮っているけど、今回私の演出に口を出すこともなかったよ」と述懐した。

本作の企画をヒル監督に持ち込んだのは、スタローン本人。長年親交がありながら、これまでタッグの機会に恵まれなかっただけに「やっと念願がかなったよ」(ヒル監督)。ふたりが本作で目指したのは「70年代、80年代のアクション映画へのオマージュを詰め込んだ作品。その上で現代的な要素を盛り込む」という点だったと明かした。

若い頃から黒澤明監督、小津安二郎監督、溝口健二監督らの日本映画の名作に親しんできたといい、黒澤監督の『用心棒』をハリウッドリメイクした『ラストマン・スタンディング』(96)のメガホンも執った。「当初はそんな大それたことはしたくないと、オファーを断ったんだ。それでもご家族から了承も出たと聞き、起用されることを光栄に思えた」と当時を振り返り、「完成後、黒澤監督からお手紙とサイン入りの写真を送っていただいた」と思い出を話していた。

『バレット』
6月1日から全国ロードショー

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