『マン・オブ・スティール』 (C)Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

アメコミヒーロー映画は日本ではウケない、という“常識”を、昨年の『アメイジング・スパイダーマン』『ダークナイト ライジング』、そして『アベンジャーズ』の大ヒットが見事覆した。そして今年以降もアメコミヒーロー映画の話題作が続々登場する!

その他の写真

まずは、あのスーパーマンを『ダークナイト』シリーズの生みの親クリストファー・ノーランと『300〈スリーハンドレット〉』のザック・スナイダーが、リブート(再起動)させる『マン・オブ・スティール』。バットマンを“ダークナイト”とも言うように、スーパーマンには“マン・オブ・スティール(鋼鉄の男)”という別称があり、それをタイトルに持ってくるあたり、今までのスーパーマン映画とは、一線を画すヒーロー神話を創ろうとする意気込みが感じられる。崩壊する惑星クリプトンから地球へと逃がされた少年が成長し、自らに授かった力の意味を見出していく、というまさにスーパーマン・ビギンズ! クリプトン人の父がラッセル・クロウ、地球での育ての父がケヴィン・コスナーという豪華キャスト。宇宙規模で描かれる父と息子の物語となっている。未完成だが、映像を観た関係者の中から「ヒーロー映画の最高傑作」との声も挙がっている。本作が成功すればスーパーマンやバットマン、グリーン・ランタンがチームを組んで戦うもうひとつの“アベンジャーズ”とも言うべき『ジャスティス・リーグ』の映画化も実現に向けて始動か?

そして『レ・ミゼラブル』で日本女性のハートをつかんだヒュー・ジャックマンが、当たり役であるX-MENのウルヴァリンを演じる『ウルヴァリン:SAMURAI』も注目。原作でも人気のウルヴァリンが日本で、日本女性と恋に落ちる名エピソードがあり、これがベースとなっている。真田広之がウルヴァリンと戦うのか? 『ブラック・レイン』とX-MEN映画を掛け合わせたスーパー・ハイブリッド・エンタテインメントになりそう!

また来年には新旧歴代X-MEN映画のメンバーが全員再登場と噂される『X-MEN:デイズ・オブ・フューチャー・パスト(原題)』も公開予定。さらに来年のもうひとつの目玉は『アメイジング・スパイダーマン2』で、コスチュームもよりヒーローらしく一新。ジェイミー・フォックス演じる電撃怪人エレクトロや、猛獣サイ型のパワード・スーツを着たライノ、グリーン・ゴブリンに、あのヴェノム登場との噂も! ヒロインも恋人グウェンに加え、旧『スパイダーマン』映画シリーズのヒロインだったメリー・ジェーンが登場! 敵怪人+ヒロインも増量で、今まで以上に派手なスパイダーマン映画に仕上がりそうだ!

『マン・オブ・スティール』
8月30日(金) 新宿ピカデリーほかにてロードショー

『ウルヴァリン:SAMURAI』
9月13日(金)TOHOシネマズ日劇他全国ロードショー

『アメイジング・スパイダーマン2』
2014年公開

文:杉山すぴ豊