河村隆一と安蘭けい 河村隆一と安蘭けい

アーティストとしてのみならず、近年では『CHICAGO』『嵐が丘』に主演するなどミュージカル俳優としても注目されいている河村隆一と、宝塚歌劇団のトップスターとして絶大な人気を誇り、退団後も『サンセット大通り』『アリス・イン・ワンダーランド』など数々の舞台で主役を務めている安蘭けい。ふたりが出演し、ミュージカルの名曲を歌うステージ『Musical Songs Concert SUPER DUETS』がまもなく開幕する。4月25日、開幕を控えたふたりが稽古場の一部を報道陣に披露、さらに公演への意気込みを語った。

『Musical Songs Concert SUPER DUETS』チケット情報

ともにその高い歌唱力にも定評のあるふたりだが、「今までの自分のキャリアの中でデュエットというのはほとんどなく、初めてに近い」と河村。しかし「でも安蘭さんの声が僕はとても好きで、実際に歌ってみてもすごく歌いやすい。安蘭さんがきっとこういう発音、発声で来る、というのがイメージしやすく、自分(の声)がここにいたらいいのかな、というのがわかりやすいんです」と手ごたえを語る。安蘭も「河村さんは、私の声を聴いて合わせてくれるので、とても心地よく歌わせてもらっています。そういうところがさすがミュージシャンだなって思います」と楽しんでいる様子だった。

互いの印象を「安蘭さんはどこにもいないタイプの人。ユニークでオリジナリティがあって、美しさと強さが共存している」(河村)、「河村さんは歌声がマイルドで出で立ちがスマート。でもどこかにワイルドさがあって、それが時々垣間見えてキュンと来る(笑)」(安蘭)と語るふたりは、この日の公開稽古では「You're the Top」(ミュージカル『エニシング・ゴーズ』より)を、ふたりの軽妙なトークからの自然な流れで披露。キュートな中にも大人の男女のオシャレさが漂い、このふたりならではのデュエットの魅力をアピールした。

今、“デュエット”に挑む意義を、「今の音楽シーンを見ると、仮にカラオケでも結婚式でも、男女が歌いたくなる曲がない。日本で誰もが知ってるデュエットって5曲くらいしかないなと思い、日本にある美しい文化としてのデュエットソングを作りたいな、と思っていた。そういう意味でもやりがいがある舞台で、将来的にはみんなが歌いたくなるような、男女のデュエットソングも作ってみたい」と河村。公演では『レ・ミゼラブル』『RENT』『オペラ座の怪人』などのナンバーを、デュエットのほかソロ曲なども含め歌う予定。上演は5月3日(金・祝)から5月5日(日・祝)にかけ東京・東急シアターオーブにて。その後5月8日(水)に愛知・名鉄ホール、5月10日(金)にNHK大阪ホールでも上演される。チケットは発売中。