織田信長側の料理を担当する辻調グループの若林聡子先生(左から2番目)とナポレオン側の料理を担当する中田淑一先生(右から2番目)
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続いてのイベントは「最高の晩餐」。日本と世界の英雄たちが愛した料理を辻調グループのシェフの技とアイデアで再現。食材はすべて楽天市場で取り扱われるこだわり食材を使用。今回のイベントはメニューから食材の選定まですべてシェフ自ら監修しているとあり、シェフのプライドをかけたバトルとなりそうです。

 

今回の対戦は、日本代表が織田信長、世界代表がナポレオン。信長のメニューは「尾張牛の焼き味噌添え」。出陣の際の食事につきものだったといわれる焼き味噌と尾張牛とのタッグで勝負。一方のナポレオンはマレンゴの戦いで料理人が腕をふるった祝勝メニュー「若鶏のマレンゴ風オマール海老とともに」。鶏肉は弾力ある食感で人気の名古屋コーチンを使用。活けオマール海老を使ったアメリケーヌソースとの贅沢コラボで勝負します。どちらもどんな料理が登場するのか、期待が高まります。

料理は目の前で実演されるので迫力満点。シェフの美しく素早い手さばきに、会場からも時おり歓声や拍手が起こりました。
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信長側は、尾張牛を真空調理で肉のうま味を凝縮。3種類の味噌に卵黄でコクを出した合わせ味噌を作ります。「ガスだと火加減を細かく調整できるので便利です」と、若林先生。香ばしい味噌の匂いが会場まで広がります。対するナポレオン側は活きたロブスターを強火で調理すると同時に、名古屋コーチンを弱火でソテー。「余分な脂を取りながら、焼いた時の香りを身に閉じ込められるのはガス火ならでは」と中田先生。素材がジュージュー焼かれる光景に会場も釘づけです。

信長側は、味噌と相性の良い焼きネギやアボカドやトマトを焼いた後、尾張牛を丸ごとあぶり焼き! 炎が豪快に上がる様子に会場からも歓声が。ナポレオン側も、オマール海老と若鶏を入れた鍋にブランデーを入れてフランベ。こちらも勢い良く炎が上がり拍手が湧きます。トマトとフォンで味つけをした煮汁で作るソースはオマール海老を漉したエキスを入れて味に深みを与えるのがポイント。お皿に盛りつけた若鶏と海老にソースをかけて完成です。一方の信長側も竹に入れて直火焼にした味噌を尾張牛に添えます。最後はせいろに乗せて出来上がりです。

信長側の「尾張牛の焼き味噌添え」(左)とナポレオン側の「若鶏のマレンゴ風オマール海老とともに」
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完成した料理をさっそく試食しました。信長側はジューシーな尾張牛に焼味噌の味と香りを効かせた大人の味わい。ナポレオン側はプリプリの若鶏とオマール海老の身にアメリケンソースのまろやかなコクが美味。どちらも絶品で甲乙つけがたいのですがここはバトル。勝敗は参加者の投票で決められます。今回は、わずかの差でナポレオンの勝利。楽天市場のこだわり食材、大阪ガスの炎の力、そして辻調グループのシェフの技を集結した料理に会場も大満足。5月6日までイベントが開催されているので
[http://osakagas-shokuhaku13.jp/cp/shokuhaku2013/low/index.html]、4年に一度のこの機会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

「'13食博覧会・大阪」

期間:2013年4月26日(金)~5月6日(祝・月)
時間:10:00~18:00(最終日は17:00まで)
会場:インテックス大阪
詳しくはコチラ! http://www.shokuhaku.gr.jp/index.html
 

 山口佳奈(Tryout)/大阪と東京にある制作会社「Tryout」に所属。雑誌編集や広告制作、WEBなど、オールジャンル手がけています。筆者もファッション系・サロン系を中心に幅広いジャンルで執筆しています。