日本での挑戦は続く。ウィーンのミュージカルスター、マテ・カマラス インタビュー

2013.5.2 10:36配信
マテ・カマラス 撮影:源賀津己 マテ・カマラス 撮影:源賀津己

ブロードウェイにしろウェストエンドにしろ、ミュージカルの世界では現在、“国境”はあまり感じさせなくなっている。いや、ハリウッドなども様々な国籍の俳優が活躍しているのだから、ミュージカルに限らずカルチャーの世界では、と言ったほうがいいかもしれない。が、日本を見てみると、まだ“国内”のみを向いているのが現状である。もちろん英語ほど日本語が汎用性のある言語ではない、など他国とは簡単には比べられない要因が多々あるのも事実。だがこの人の存在が、そんな日本ミュージカル界に風穴を開けつつある。マテ・カマラス。ハンガリー出身、ウィーンで数々のヒット作に出演しているミュージカルスターだ。昨年は日本で3つの舞台に出演し、大半を日本で過ごした彼が、今思うことは何か、次に見据えるものは何か。話を訊いた。

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昨年は日本でも大ヒットしているミュージカル『エリザベート』の日本版で、ヒロインを愛し、黄泉の国へと誘う“死”=トートを、5か月の長きにわたり日本語で演じた。ハンガリーとウィーンでも同役を演じているマテだが、「日本はヨーロッパと全く違う文化がある。そこに惹かれます。もちろん食べ物も、日本人の精神性にも魅力を感じています。ずっと日本に来るのが夢だったので、長い期間こちらで仕事ができてとても幸せでした。日本で何かを成し遂げると、特別な気持ちになれる。すごく楽しかったです」と1年を振り返る。「5年前に初来日した時、『いつか日本の地で日本語で舞台に立ちたい!』と言ったら、皆に『なんで!?』と言われました(笑)。でも自分は、ここまで来ました。次の挑戦は、日本語がペラペラになること。今も日本語でコミュニケーションはとれますが、まだこれは長い道ですね」とあくまでも意欲的だ。

そんなマテが5月9日(木)にソロライブを開催する。“野性的”とも称されるパワフルな歌唱が魅力の彼は、ロック歌手の顔も持つが、「やはり日本の皆さんには、舞台俳優の自分をよく知っていただいているので、ミュージカルの楽曲をメインにやります」とのこと。演出、選曲なども自身が手がけるそうで「自分が過去にやった役から選んで構成します。恋に生きる人、殺人者、ドラァグ・クイーン…。幅の広い役どころがあるので、それにロック色を付け足して、芝居的要素も入れ、統一感を出そうと思っています。日本でやっていない役もやりますよ」。

12月には、東京・大阪で新たな舞台『CHESS in Concert』への出演も決定している。「日本に拠点を置くのが夢です。人生一回きりなので、夢を追わないと。ハンガリーからウィーンに移った時もそういう思いでやっていて、結局ウィーンには13年いました。世の中、冒険をしたいと思う人間がいると思いますが、僕は間違いなくそういうタイプですね! 日本の観客のみなさんにも、日本人キャストだけじゃなくそこに外国人が混ざっている雰囲気をもっと楽しんでもらえると嬉しいです」。彼の日本での挑戦は、続いていく。

ソロライブは5月9日(木)、新宿BLAZEにて。チケットは現在発売中。

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