佐々木蔵之介が、江戸の鬼才・平賀源内に挑む

2013.5.2 17:12配信
佐々木蔵之介  撮影:源 賀津己 佐々木蔵之介  撮影:源 賀津己

マキノノゾミ作・演出『非常の人 何ぞ非常に~奇譚 平賀源内と杉田玄白~』が7月に初演される。舞台は江戸。歴史に名を残すふたりの偉人、平賀源内と杉田玄白の友情と生きざまを描く。源内に佐々木蔵之介、玄白に岡本健一が扮するほか、小柳友、奥田達士、篠井英介と、実力派俳優がそろい踏み。情緒あふれる寺での宣伝ビジュアル撮影を終え、「普段はスタジオでの撮影が多いので、断然、面白かったです」と顔をほころばせる佐々木に、話を聞いた。

『非常の人 何ぞ非常に~奇譚 平賀源内と杉田玄白~』チケット情報

「源内で一般的に知られているのは、エレキテルの発明ですかね。発明家で、蘭学者で、夏にうなぎを食べてほしいからと『土用丑の日のうなぎ』を流行らせたり、歌舞伎にもなった浄瑠璃を書いたり、油絵を描いたり。鉱山で金儲けをしようとしたこともあったみたいだし、建築家的な顔も持っていたとか。他の人より3~4歩先を行っていた破天荒な人物だから、この撮影も、時代劇だけど髷を結って着物を着るのとは違う雰囲気になりました。枠にとらわれないところなどは、作品そのものにも通じるかもしれません」                         

ともに江戸の才人ながら、天才肌の源内と、学究肌の玄白とは一見、対照的。この日の撮影では「玄白はまっすぐで実直なイメージの竹、源内はカッコいいけどうねうねしている松」というコンセプトで、佐々木は松、岡本は竹を背景にポーズを決めたそう。もちろん、両者の人物像なり関係性なりは今後、稽古を通してじっくりと作られていく。「人間というのは、一面ではないですからね。光があったら、それに伴って、影の部分も必ずあるはず」と語る佐々木。2009年に同じ読売演劇大賞の優秀男優賞を受賞した俳優同士であり、かつて参加したワークショップでは岡本演出・佐々木出演の作品を発表した経験ももつふたりが造形する源内と玄白に注目だ。

マキノとは旧知の間柄の佐々木だが、演出作品への出演は初体験。「マキノさんが主宰していた劇団M.O.P.は、自分がいた惑星ピスタチオと同じ関西の、先輩にあたる劇団。大好きで、よく観に行っていたし、ずっと一緒にやりたいと思っていました。2005年にマキノさんが書いた『おはつ』の舞台には立ちましたが、演出家としてのマキノさんは初めて。どんな感じか、今から楽しみですね」

5月のTeam申番外公演での朗読劇に引き続いて、江戸の世界に挑むことになる佐々木。江戸の鬼才をどう演じるか、期待は高まる。公演は7月8日(月)から28日(日)まで、東京・PARCO劇場にて。なお、チケットぴあでは5月3日(金・祝)午前10時より座席選択先行先着プリセールを発売開始。

取材・文:高橋彩子

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