ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2013『パリ、至福の時』 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2013『パリ、至福の時』

世界最大級のクラシック音楽祭、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2013『パリ、至福の時』 のオープニングセレモニーが、5月2日に東京・有楽町の丸ビル1階マルキューブで行われた。

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2013『パリ、至福の時』の公演情報

1995年にフランスのナントで生まれた「ラ・フォル・ジュルネ」は、世界中から1000人以上のアーティストが集い、朝から晩まで複数のホールでコンサートを繰り広げる、ロックフェスのような音楽祭。1公演の演奏時間は約45分から60分。低価格のチケット料金設定で、複数のコンサートのハシゴが気軽にできるのが特徴だ。「クラシック音楽の大衆化」をコンセプトに、日本では2005年の初開催以降、老若男女問わず大勢のファンに親しまれ、2007年、2008年は来場者数100万人を突破するなど、ゴールデンウィークの人気イベントとして好評を博している。

5月2日の18時から行われたセレモニーでは、アーティスティック・ディレクターのルネ・マルタンが登壇。フランスとスペインの音楽が中心となる今年の聴きどころや、現代音楽の精鋭集団であるアンサンブル・アンテルコンタンポラン、カスタネットの女王ルセロ・テナといった注目の出演アーティストが紹介されたほか、音楽祭ではラムルー管弦楽団がサプライズを予定していることなども明かされた。続いて行われた記念コンサートには、音楽祭にも出演するピアニスト、野原みどりが登場。ドビュッシー作曲の「亜麻色の髪の乙女」と「月の光」、フォーレ作曲の「夜想曲」が披露され、美しい音色に拍手が送られた。

また、セレモニーと時を同じくして、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンのメイン会場、東京国際フォーラム地上広場でも「熱狂のプレナイト」と題したオープニングイベントが開催。ネオ屋台村のケータリングカーが各国料理をふるまう傍ら、The Cherry Boysがディキシーランドジャズの演奏を披露。さらに20時からは、ラ・フォル・ジュルネ初のフラッシュモブ企画「みんなでボレロ」も実施された。インターネットでの事前の呼びかけに賛同すれば誰でも参加できる本企画には、楽器を持参した大勢の人々が集結。指揮者のかけ声のもと、即興のコラボレーションでラヴェル作曲の「ボレロ」を披露。一夜限りのサプライズ企画ということで、熱気を帯びた迫力の演奏が繰り広げられ、アンコールが起きるほどの大盛況となった。

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2013『パリ、至福の時』 は、5月3日(金・祝)から5日(日・祝)まで、東京国際フォーラム、よみうりホールほか、丸の内エリアで開催。