左から、松田努(東芝ブレイブブルーパス)、松崎勲 ウイダー事業本部本部長、稲垣純一 理事・事業委員長 左から、松田努(東芝ブレイブブルーパス)、松崎勲 ウイダー事業本部本部長、稲垣純一 理事・事業委員長

5月2日、7人制ラグビー『ウイダージャパンセブンズ2013』の記者会見が行われた。今大会は国内初のラグビーの賞金大会として開催される。カップトーナメント優勝賞金100万円を狙い、トップリーグ勢など12チームが雌雄を決する。また、『リオデジャネイロ五輪』で開催される7人制ラグビーの強化のため、五輪を目指す選抜チームも参戦するのだ。日本ラグビー協会・稲垣純一理事・事業委員長は「今後ラグビー界でも賞金大会をやっていきたい。オリンピックへ向けたセブンズの強化ももっともっとやっていかないといけない」と抱負を語った。

ウイダージャパンセブンズ2013 チケット情報

さらに目玉がある。3月に現役引退を発表したばかりの東芝ブレイブブルーパス・松田努が、ピッチに立つのだ。松田と言えば、41歳9か月5日というトップリーグ最年長出場&トライ最年長記録を持つ鉄人だ。FBとして東芝の黄金期を支えるとともに、日本代表キャップ数も43をマークする。1991年から『ワールドカップ』4大会連続で選出されるとともに、1991年の第1回『ワールドカップセブンズ』にも出場したレジェンドである。記者会見に出席した松田は、開口一番「早くも現役復帰します」と笑いを誘った。

松田は『ウイダージャパンセブンズ2013』の出場について悩んでいたと明かした。「4月頃に和田(賢一)監督から今大会を引退試合にしたいという話をいただきました。正直、引退発表後間もなく、戸惑いましたが、このような経験は誰もができるわけではないので出場を決めました。それに賞金に食いつきました(笑)。あと、1か月ありませんが、必死にトレーニングを積んでチームに迷惑をかけないようにしたい」。

15人制と7人制は似て非なる競技である。15人制に比べセブンズはフィジカルコンタクトが少なく、ランとパスのスキルがより重要になる。トップリーグ、日本選手権で2年連続2冠を達成したサントリーサンゴリアスは15人制では無敵を誇るが、セブンズでは勝手が違う。昨年の『セブンズフェスティバル』でも、サントリーは初戦でNTTコミュニケーションズシャイニングアークスに敗れた(優勝は福岡サニックスブルース)。

スピーディな試合展開が繰り広げられ、会場はお祭り騒ぎに包まれる『ウイダージャパンセブンズ2013』は5月26日(日)、東京・秩父宮ラグビー場で開催。同日は女子3チームによる総当たり戦も行われる。チケット発売中。