『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2017』プレスコールより (C)ヒダキトモコ 『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2017』プレスコールより (C)ヒダキトモコ

12月15日に『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド』が開幕した。 幕が開くと、雪の結晶がきらめく真っ白な世界。6人のシンガーが「レット・イット・スノー」を歌い始め、美声と綺麗なハーモニーが劇場を一気にクリスマス色に染めた。

ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2017 チケット情報

「ジングルベル」では、ダンサーとシンガーによる群舞がかっこいい! 全員でリズムに合わせてジャン!と手をあげる様は、まさにブロードウェイスタイル。タップ、ペアダンス、チャールストン、そして圧巻は20名のラインダンス。みんな美脚でうっとりしていたところに、サンタクロースが登場。テーマ曲「クリスマス・ワンダーランド」では、HO HO!言いながら、歌い踊りまくり! サンタもラインダンスに加わって大盛り上がりだ。

「さやかに星はきらめき」では生歌に合わせて、ペアスケーターによるアイスショーを披露。スピンやリフト、ジャンプなど、優雅かつダイナミックに舞う。通路から灯りを持った聖歌隊が出てきて、「荒野の果てに」「きよしこの夜」など静かな調べに教会のミサを思い出す。敬虔な気持ちになっていたところ、「ジョイフル・ジョイフル」ではゴスペルで大盛り上がり! 手拍子が湧いた。

2幕には舞台上に、ステンドグラスのクリスマスタウンが現れた。「ハッピーホリデーメドレー」では民族調のドレスを着てプレゼントを抱えた人たちが行き交う。そうそう、プレゼントの用意しなきゃ!と、ワクワク感が高まる。

ここでこの日のスペシャル、本田望結がスケートリンクに登場し客席は大喜び。「くるみ割り人形」より花のワルツを、白いスパンコールの衣裳に身を包み、自ら考えた振付で踊った。最高に愛らしく、天使そのもの。

その後、ジャズ、ロカビリー、ロックとノリの良いクリスマスソングが続く。18人のキャストが舞台の淵に座り、手と腿を叩く「ジングルベルクラップ」は、だんだんスピードアップするのがスリリング。観客も置いていかれないように一緒に手拍子し、一体感が味わえた。「ポップ・メドレー」では、サンタもダンサーも客席に降りてきて、お祭り騒ぎ!誘われて、一緒に踊り出す観客も。

ラストは観客も一緒に「ホワイト・クリスマス」を歌い、クリスマスを祝う。終わる頃には、とことんクリスマス気分! 夢のように華やかでハートウォーミングなショー。ぜひ家族や友達を誘って楽しんでほしい。

『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2017』は12月25日(月)まで東京・東急シアターオーブで開催。本田望結出演公演は、15日(金)13時公演、24日(日)12時30分公演のみ。

取材・文/三浦真紀