左から、浦井健治、井上芳雄、山崎育三郎 左から、浦井健治、井上芳雄、山崎育三郎

ミュージカル界で活躍する3人の俳優、井上芳雄、浦井健治、山崎育三郎によるコンサート「3大ミュージカルプリンス コンサート StarS」が5月8日、東京・東急シアターオーブにて開幕した。初日に先駆けて同日、最終リハーサルが報道陣に公開されるとともに、3人が意気込みを語った。

「3大ミュージカルプリンス コンサート StarS」チケット情報

『エリザベート』『モーツァルト』『レ・ミゼラブル』など数々の大作ミュージカルの主要キャストを演じ、“プリンス”と呼ばれることの多い3人。コンサート開幕に加え、この日はデビュー・ミニアルバムも発売になる。まさに“StarS”の第一歩となる日を迎え、「2年くらい前から『やろう』と言い出して、紆余曲折ありましたが今日の日を迎えた。とても嬉しく誇らしく思います」と最年長の井上は感慨深げ。またユニット結成の理由を浦井は「我々3人が集まったことから、ミュージカルを知ってもらうきっかけになればと思って始めたこと」と話し、山崎も「ミュージカル界で生きてきた僕たちにしかできない、新しいジャンルが出来たんじゃないかと思います」と自信を見せた。

ステージは、彼らが今までに出演したミュージカルナンバーから、デビュー・ミニアルバム収録のオリジナルナンバーなどが織り交ぜられ、ファンの期待を裏切らない内容に。3人はプリンスの名に恥じないキラキラオーラを振りまくとともに、舞台で培われた最強の歌声を響かせた。

なお、このネーミングについては「自分たちでプリンスと言うのは恥ずかしい」(山崎)とのことだが、「でもそこを逆手にとって(笑)、開き直って(興味を持ってもらい)その効果を最大限に使おうというユニットです。僕たちがプリンスと呼んでもらっていることは事実ですし、そういう役柄もたくさん演じてます。何よりもお客さまにとってプリンス的存在でありたい。日常を忘れ、劇場では夢見ごこちになっていただければ」と井上。さらに「個人的には(年齢的に)僕はプリンスの期限が迫っているので(笑)、気持ちは“ラストプリンス”ですね」と笑わせるサービス精神も。浦井も「なかなか自分で王子です、とは言いませんが、なんか悪い気はしない(笑)。僕らはプリンスです、と言ってしまうオープンさが明るさに変わってお客さまの笑顔になれば嬉しい」と笑顔で話した。ミュージカル界を背負うプリンスたちが、さらなるミュージカル界の発展を願い挑むステージ、お見逃しなく。

公演は5月12日(日)まで同劇場にて。その後、神奈川、愛知、福岡、大阪でも上演される。