『SHORT PEACE』より『火要鎮』(C) SHORT PEACE COMMITTEE (C) KATSUHIRO OTOMO/MASH・ROOM/SHORT PEACE COMMITTEE

大友克洋監督、9年ぶりの新作『火要鎮』を含むアニメーション4編をまとめた映画『SHORT PEACE』の予告編映像が公開された。

『SHORT PEACE』予告編

『SHORT PEACE』で上映されるのは、大友監督の『火要鎮』、森田修平監督の『九十九』、安藤裕章監督の『GAMBO』、カトキハジメ監督の『武器よさらば』の4編と森本晃司監督によるオープニングアニメーション。いずれもそのクオリティが高い評価を集めており、『火要鎮』は早くも文化庁メディア芸術祭で大賞を、毎日映画コンクールで大藤信郎賞を受賞している。

このほど公開された予告編は、永六輔が作詞、中村八大が作曲した名曲『夢で逢いましょう』に乗せて本編の映像が次々に登場するもの。繊細な江戸の風景描写と燃え盛る炎の表現に目を奪われる『火要鎮』や、細部まで描きこまれたメカ&バトル描写が特徴的な『武器よさらば』など、本作はそれぞれの作品が異なるタイプの映像美と躍動感をもっているようだが、そのいずれもが最新のデジタル技術とアニメ作家の経験と技が巧みに組み合わされている。

予告編には“アニメを失った大人達へ”というコピーが登場するが、『SHORT PEACE』は長年経験を積んできた“匠”の技がなければ描けない映像が続々と登場しており、大人の観客の観賞に耐えうる完成度の高い映画に仕上がっているようだ。

『SHORT PEACE』
7月20日(土)ロードショー