左から、八木将康、野替愁平、小澤雄太、町田啓太、天野浩成、長谷部優、瀬下尚人 左から、八木将康、野替愁平、小澤雄太、町田啓太、天野浩成、長谷部優、瀬下尚人

鈴木光司の人気ホラー小説『リング』シリーズを初めて舞台化する、劇団EXILE『SADAKO~誕生悲話~』が5月3日、東京・新国立劇場 小劇場にて開幕した。1960年代の学生運動が活発化し混迷する時代に「劇団飛翔」に所属していた山村貞子。元劇団員の遠山が警察の取調室で語る言葉のひとつひとつによって、劇団の実態、その人間関係、貞子の能力の秘密、貞子失踪の真実が明らかになっていく。鈴木光司が書き下したオリジナルストーリーを原案に、これまで小説では描かれなかった “貞子”の姿が綴られる舞台作品だ。開幕にあたって、4人のメインキャストからメッセージが寄せられた。

劇団EXILE『SADAKO~誕生秘話~』

■町田啓太(劇団EXILE) /遠山慎太郎 役
劇団の音響オペレーターの遠山役を演じています。天野(浩成)さん演じる水澤刑事と取調室で繰り広げる心理戦が、だんだん白熱していくので、息が抜けず、すべてにおいてやりがいのある役です。水澤との会話の中で、遠山の考えていることや、貞子の秘密が明らかになっていきます。最初から最後まですべてが見どころですので、ぜひ観に来てください!

■天野浩成 /水澤彰文 役
町田さん演じる遠山を追い詰める、刑事・水澤を演じています。遠山との心理戦が白熱しつつも、(遠山の勢いにつられて)同じテンションで返さず、水澤として返すのが難しいです。周りのみんなのパワーにも負けないように頑張ります!ぜひ、何度でも足を運んでください。お待ちしています。

■長谷部 優 /栗原真理子 役
劇団の看板女優の真理子を演じています。劇団の影のリーダーというか、女番長のような役なので、強気に頑張っています。怖い役のはずなのですが、稽古中はいじられてばかりで、あまり怖がってくれなくて(笑)、女性の強さを出していきたいです。この舞台で、貞子の怖さだけでなく、生きるエネルギーや、愛を感じていただけたら嬉しいです。

■瀬下尚人 /重森亮介 役
僕が演じる重森は、劇団飛翔を主宰していて、周りを洗脳していく役ですが、一人では何もできない、ずる賢い男です。この作品に描かれている、1960年代に起きた学生運動は、僕自身は体験していませんが、飲み屋などでよく周りの人たちから話を聞いていました。今回は、若い叫び、魂の叫びを放ちながらも、ストレートに生き抜いた若者を、個性あふれるメンバーが演じています。一度では分からなくても、二度観ればわかるかもしれない、三度観ればもっとよく分かるかもしれない(笑) 観れば観るほど、噛めば噛むほど味が出てくる舞台「SADAKO」をよろしくお願いいたします!

東京公演はは5月12日(日)まで。その後、大阪、名古屋、浜松でも上演。チケット発売中。