山下達郎 写真:菊地英二 山下達郎 写真:菊地英二

5月3、4日、大阪・フェスティバルホールのリニューアルオープンを記念して山下達郎の2デイズスペシャル公演が開催された。“フェス”は彼にとって東京の中野サンプラザと並んで思い入れの深い会場。1980年5月のツアーで初めてそのステージを踏んで以来、何度も訪れ数多くの伝説的パフォーマンスを生み出してきた。

「山下達郎 PERFORMANCE 2013」の公演情報

1976年にソロ・シンガーとしてアルバムでデビューした山下達郎は、1979年の1月にリリースした「LET'S DANCE BABY」までシングルのリリースをしていなかった。そのB面に収録されていた「BOMBER」が大阪のディスコを中心に流れるようになり、自身初の“ヒット曲が生まれ、キャリアを繋げられたという。大阪は彼にとってそんなゆかりの地だ。

「こんばんは、大阪! 新しいフェスティバルホールへようこそ!」

そんな第一声で始まったコンサート。超プラチナ・チケットを手にした幸運な観客もステージ上の達郎も、オープニングから早くもテンションは最高潮。「せっかくだから普段やりたくてもやれない曲を」と20年、30年ぶりに演奏されるレア・ナンバーもたっぷり。観客からのノリのいい声援に、山下達郎も大阪弁で「ええお客さんや!」「おおきに!」と応える。久しぶりに親友と再会して軽口をたたき合うような、大阪ならではのアットホームな雰囲気も最高だった。

今年2月、山下達郎もいよいよ還暦を迎えた。しかし、そのパワフルな活動は衰えを知らない。8月からは全国ツアーがスタート、秋には同じメンバーを率いてフェスのステージに戻ってくることを約束してコンサートは幕を閉じた。

本公演のライブレポートとセットリストは、チケットぴあにて公開中だ。"山下達郎 PERFORMANCE 2013"は、8月27日(火)埼玉・戸田市文化会館公演から、12月24日(火)東京・中野サンプラザホールまで全49公演行われる。チケットは、8・9・10月公演が7月27日(土)午前10時より、11・12月公演は9月28日(土)午前10時より、チケットぴあにて発売開始。

取材・文:能地祐子