IP68とかIPx6とかって何? 防塵防水性能の等級表示の見方をチェック!

「IP68」など防水ケースを眺めていると度々出てきますが、果たしてコレって何なの? という疑問も浮かんでくると思います。こちらは、そのケースがどれだけの防塵性能、防水性能をい保持しているか? という「電気機械器具の外郭による保護等級」となります。
 

例えばIP68と記載されている場合、"防塵性能が6等級、防水性能が8等級"となります。

IPx6と記載されている場合は、"防塵性能は計測していないけど、防水性能は6等級ある"ということになります。

 


各等級に関しては以下の表のとおり。(Wikipedia 「電気機械器具の外郭による保護等級」 より引用)

●外来固形物に対する保護等級(防塵性能)
0級 特に保護がされていない
1級 直径50mm以上の固形物が中に入らない(握りこぶし程度を想定)
2級 直径12.5mm以上の固形物が中に入らない(指程度を想定)
3級 直径2.5mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
4級 直径1mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
5級 有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない(防塵形)
6級 粉塵が中に入らない(耐塵形)


●水の浸入に対する保護等級(防水性能)
0級 特に保護がされていない
1級 鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形)
2級 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形)
3級 鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形)
4級 あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形)
5級 あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)
6級 あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形)
7級 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)
8級 継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形)


防水ケースを選ぶ際にはこちらの等級を参考にどうぞ。基本、数字が大きい方が性能が高いという認識でOKでしょう。また、防水ケースでは防塵に対する等級が省かれてIPx7やIPx8と記載されている場合が多くなりますが、およそIPx7以上(一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない)の等級があれば同レベルの防塵性も期待することができます。