ニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース) ニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース)

逆襲の狼煙となるか。12月20日に行われた『2017-18 B1リーグ戦』で、川崎ブレイブサンダースがアルバルク東京を77-67で振り切った。13勝10敗で東地区4位に甘んじていた川崎が、19勝4敗と東地区1位を独走していたA東京を止めたのだ。

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ただの1勝ではない。2連戦の初戦は4勝7敗と勝率の悪い川崎が水曜日の単発開催で勝ち切った意義は大きい。

内容もよかった。平均得点80点を超えるA東京を、67点に抑えたのだ。

試合後、北卓也HCは「前回(10月25日・A東京に91-99で)負けた悔しさを選手が出してくれた。勝因はディフェンス。選手はプラン通りにやってくれて、A東京を67点に抑えることができた。前節もそう。日に日にディフェンスがよくなっているので、もっともっとよくなるように練習と試合をやっていきたい」と手応えを口にした。

5スティールと積極的なディフェンスをリードしたSF長谷川技も「チームとして、『ディフェンスをがんばろう』と意思統一していたので、貢献できてよかった。やっとチームオフェンス・チームディフェンスが機能してきた。 いい流れできているので、次に繋げていきたい」 と満足の色を見せた。

36得点と相変わらずの得点力を見せ付けたCニック・ファジーカスは「入りでイージーなミスをしたが、チームメイトがいいパスをくれたので、立て直すことができた。チームとしていいパフォーマンスを出せた。特にディフェンスがよかった。日曜の千葉ジェッツ戦に勝って、その勢いに乗って今日もチームとしていいプレーをすることができた」と自身の活躍よりもチームの勝利を強調した。

40分間ハードワークを徹底したディフェンスと言えば、A東京である。お株を奪われた格好のルカ・パヴィチェヴィッチHCは「敗因は川崎の方が勝ちたいという意欲で上回っていたことだ。今日はいつものような集中力が欠けていた。1Q残り5分で我々のミスから点を与えた。川崎はチャンピオンシップを狙えるほどのチーム。簡単なミスからターンオーバーを許してはいけない」と振り返った。しかし、ファジーカス対策としてダブルチームの必要性を問われると、「ダブルチームは一切ない。1対1で守り切るのが我々のスタイル」とピシャリ。プライドを覗かせた。

今回の1勝はターニングポイントとなる勝利である。だからこそ、次節が重要となる。川崎が今週末、7勝17敗で西地区4位の大阪エヴェッサに連勝してこそ、12月20日の勝利がより大きな意味を持ってくる。4連勝の先に年末の東地区3位・サンロッカーズ渋谷との一戦があるのだ。

『2017-18 B1リーグ戦』第14節・川崎×大阪は12月22日(金)・23日(土・祝)・とどろきアリーナにてティップオフ。チケット発売中。

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