渋谷AXで行われた2周年記念ワンマンライブも大盛況

――そして、2周年記念ワンマンライヴで、6月から3カ月連続でシングルをリリースすると発表がありました。これは椎名さんが小説を書いて、それをモチーフにメンバーがそれぞれ作詞作曲を手がけた楽曲になると伺っています。CDに物語をつけようと考えたきっかけは?

未緒:まず最初に続き物の3部作にする理由は、今までシングルを出してきた時は、ポップな曲がリード曲だったらそうじゃない曲をカップリングに持ってきたりと、バランスを考えてやってきたんですけど、それを全部前に出したいという意図があったからです。そして、例えば「お金の都合で2ヶ月目しか買えない」となるじゃないですか、3部作のうちのどれか1曲だけ聴いて「ああユナイトってこういうバンドなんだな」と思われるのも、ウチらの理想とは違うかなって。テイストの違う3曲を全部前に出した上で、3曲でひとつの作品という聴き方をして欲しいので、全部ちゃんと聴いてもらえるための工夫として、各シングルに続きもののお話がついていたら「2ヶ月目だけ聴いて終わりにしよう」じゃなくて、ちゃんと3ヶ月分全てを聴いてもらえるかなと。

――最初に3部作にしようというアイデアを聞いたときは、他のメンバーはどう思われたのでしょうか?

結:ちょっと変わったことをやろうとするのが、ユナイトらしくていいなあと。

――6月12日にリリースされる「Serial story CD 上巻『small world order』」ですが、これは椎名さん作詞作曲ですよね。椎名さんの小説も拝見させていただいたのですが、こちらは実体験なんでしょうか?

椎名:全然実体験じゃないですね(笑)。モデルになった人もとくにいませんし、自分の身近なものだと色々知りすぎちゃってるってのもあるじゃないですか。なのでまったくの想像上の話です。自分が感動するように書いてたらこうなっちゃったって感じで。続き物の話にしようということだけが決まってて、「こういうことを伝えたい!」というよりは、僕自身が感動するものを好きに書いて、あとの曲は他のメンバーに作ってもらおう、みたいな。

――続いて7月3日には「Serial story CD 中巻『色即是空-イロスナワチコレソラナリ-』」がリリースされます。こちらの作詞作曲がLiNさんですが。

LiN:僕は曲の中で人の文句をすぐ言うんですよ。人の文句を言いたいがために、曲を書いたりするくらい(笑)。ちょっとひねくれてるんですよ。なので今回の曲の主人公は、自分が描くにはピッタリだなと。

ハク:LiNくんが「この曲のベースは君に任せる!」という感じだったので、やりたい放題やりました。

ゆきみ:俺はLiNくんから結構録り直し命令がくだされて(笑)。「ここはこうやって!」みたいな。この曲のリテイクが1番多かったですね。でも仕上がりを聞くと、「いいじゃん」って思いましたね。さすがはLiNくん。

――8月7日には物語を締めくくる「Serial story CD 下巻『ハートレス クラシックメモリー』」が。こちらの作詞作曲は結さんですね。

結:俺が作るユナイトの曲は、ポップな楽曲で、ラップが入ってるとか、そういうものが多かったんですけど、今回はちょっと新しい一面に挑戦している感じの楽曲になっています。未緒くんのアレンジも、自分にない引き出しをすごい持ってきてくれてるので、ユナイトとしても新しい一面が出せた楽曲なんじゃないかと思ってます。