主婦が日ごろから家族のためにしている「家事」。家事は立派な労働ですが、家事労働に対する報酬は発生しません。

家事労働の報酬を時給換算した場合いくらになるのだろうか…といったアンケートはネット上でもいくつか拝見しますが、家事は大切な夫や子どものためにするものであることからお金ではなく、無給でもママは働けるものです。

日頃の家事に対する見返りは期待しなくても、「大掃除」だけは別物の感覚があります。大掃除はエアコンの内部洗浄や、換気扇の油汚れのお掃除、家中の窓ふきなど、小さな子どもの面倒を見ながら行うとなれば、それなりの覚悟が必要です。

お金は貰えなくてもご褒美くらいは…というのがママ達の本音ではないでしょうか。

忙しいママが頑張って無理に大掃除をすれば、何もしない夫への不満からのちに喧嘩となってしまったり、頑張ったご褒美を夫に要求したり、頑張ったのだからと奮発して高級おせちを購入したりと、無駄な時間やお金が発生しやすくなります。

夫としては「そうなるくらいだったら、外注してもらった方が気が楽だった」という結果にもなりかねません。

そこで今回は、年末の大掃除を忙しいママがやるのと、プロに頼むのとではどっちが良いのか、まじめに計算してみました。

やっぱり気になる!家事労働の時給はどれくらい?

ママが家族のために日ごろからしている家事労働。労働であるにも関わらず無給である家事は、時給に換算したら一体いくらになるのでしょうか。

ソニー生命が行った「女性の活躍に関する意識調査2017」の結果によると、以下のようになっています。(数字は平均額を表示)

・(未就学児の)育児や世話 1,413円

・(小学生以上の子どもの)育児・世話 1,174円

・食事の準備・後片付け 1,019円

・掃除、洗濯 919円

・地域社会への貢献 867円

・お買い物 833円

これはあくまでも全国の20歳~69歳の女性1000名に聞いたアンケートの結果ですから、家事が必ずしもそれくらいの価値がある労働であるとは言い切れませんが、この数字を見てモチベーションが上がったママも多いのではないでしょうか。

いくらになるかは別としても、お金を貰えるくらいの価値がある労働であることに変わりはありませんから、自信を持ってやるべき労働であることに違いありません。

では、世間的に普段の家事が労働として認められている中、忙しいママがする大掃除はいったいどれくらいの労働価値があるのでしょうか。

先のアンケート結果の例で計算してみると、掃除・洗濯が時給919円だとしたら、1日(7時間)やって6,433円。大掃除は普段の掃除より大変さが2倍だから12,866円。しかも大掃除しながら子どもの面倒まで見ているとなれば、そこには育児や子どもの世話による金額も加算されます。

育児や子どもの世話の時給が1,413円(未就学児)で、それが7時間ですから9,891円。大掃除と育児の両方を足して22,757円ですから、それくらいの労働価値ということになります。

この数字はあくまでも、アンケートによる時給換算(平均額)の数字と大掃除の大変さの倍率を掛けてはじき出した数字になりますが、人によって家庭環境や生活環境は違いますから多い少ないの意見はそれぞれあるでしょう。

しかし、多忙なママが時間を使い、無理をしながらストレスを溜め大掃除を行うことが、家族全体のバランスを考えた上で効率的だと言えるのか、そこに疑問を持つ夫も多いといいます。

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