『聖☆おにいさん』(C)中村 光・講談社/SYM 製作委員会

映画『聖☆おにいさん』が公開館数75館にも関わらず、週末の観客動員数ランキングでは9位に入るヒットを飛ばしている。その理由はどこにあるのだろうか?

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原作は、累計発行部数1000万部を突破した中村光の人気コミック。映画は、森山未來、星野源を声優に迎え、ダジャレやお笑いをこよなく愛し、新しいモノ好きな浪費家イエスと、自分とお金に厳しくシルクスクリーンでTシャツを作るのが大好きなブッダを主人公に、ふたりが東京・立川のアパートをシェアし、日本の四季を堪能しながら下界でバカンスを過ごす姿を描いている。

本作は公開前より、若者・ライト層をターゲットに狙いを定め、様々な企業とのタイアップ企画を実施してきた。例えば、舞台である立川市とコラボし、駅周辺にフラッグを掲出。ラッピングバスを走らせ、高島屋ではコラボ弁当を販売するなど様々なPRを展開した。その他、森永製菓商品、メガネショップ“Zoff”とのコラボや、デジタルコンテンツの開発、書籍、さらには各種イベントや店頭展開などを行い、現在も継続中だ。

その結果、原作ファンだけでなく、高校生から20代の女性客、学生やカップルなどを集客することに成功。週末の動員ランキングでは、公開館数300館以上の作品と肩を並べる結果となった。今後は口コミでの動員増も予想され、最終的にどこまで数字を伸ばすのか注目が集まっている。

『聖☆おにいさん』
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