宮藤官九郎&ヤン・イクチュンが語る『中学生円山』

2013.5.17 17:45配信
(左から)宮藤官九郎監督、ヤン・イクチュン

NHK朝の連続ドラマ小説「あまちゃん」が高視聴率を獲得中の脚本家・宮藤官九郎が、中学生の妄想を具現化した異色の青春映画『中学生円山』。メガホンを握った宮藤監督と、元韓流スターの電気工役で出演したヤン・イクチュンが、今回の初コラボを満足気に回想した。

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平凡な団地を舞台に、思春期の妄想が爆発中の中学生・円山克也(平岡拓真)が、越してきた謎のシングル・ファーザー・下井辰夫(草なぎ剛)と出会ったことで、多感な円山の妄想と現実の青春がヒートアップしていく過程を描く。イクチュンは世間のバッシングに疲れて引退した元韓流スターの電気工パク・ヒョンホンとして団地を訪れている設定だが、円山の妄想の中では全身タトゥーの“処刑人プルコギ”として過激なアクションも披露する。その姿はまさしくイクチュンの出世作『息もできない』(08)を連想するが、宮藤監督は「本当に『息もできない』のイメージだったと思う」と初対面が実現するまでのイクチュンのイメージを想像していたという。「スタッフたちも本当にヤバい奴が来るんじゃないかって心配していました(笑)。それがあの映画のパワーで、インパクトでしたよね。実際に僕の映画に出ていただいて、コメディーのセンスもあることに驚いてしまいました」。

一方、宮藤のブッ飛ばした脚本を手にしたイクチュンも腰を抜かしたそうだが、その当時、実は疲労困憊していたイクチュンにとっては渡りに船的な題材だったことを明かす。「『息もできない』、『かぞくのくに』などのシリアスな作品が続くと、俳優は脱却したい想いになります(笑)。そこで今回の作品に出会うことが叶って、自分にとって新鮮なチャレジになりましたね」と今回の初コラボを満足気に回想。そうとう気に入っている様子で、「仮に今回の作品ではなく、崔洋一監督の『血と骨』、北野武監督の『その男、凶暴につき』のような作品に連続で出たとしたら、以後10年間、活動休止になってしまったでしょう(笑)」と意外な繊細な神経の持ち主であることも告白。「そうなれば、おそらく白竜さんになっていましたよね(笑)」と宮藤監督もイクチュンの別な未来を大胆予測して笑いを誘っていた。

『中学生円山』
5月18日(土)、全国公開

取材・文・写真:鴇田 崇

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