ユーリ・テミルカーノフ (c)読売日本交響楽団 撮影:浦野俊之 ユーリ・テミルカーノフ (c)読売日本交響楽団 撮影:浦野俊之

ロシアの作曲家ストラヴィンスキーの傑作「春の祭典」初演100周年を記念し、「読響特別演奏会 テミルカーノフの《春の祭典》」が、5月24日(金)に東京芸術劇場(東京・池袋)で開催される。

「読響特別演奏会 テミルカーノフの《春の祭典》」の公演情報

「春の祭典」は、「火の鳥」「ペトルーシュカ」と並ぶストラヴィンスキー三大バレエ音楽のひとつ。ディアギレフ率いるバレエ・リュスのために作曲され、1913年のパリでの初演は、作品の斬新さに喝采と野次が交錯し、怪我人も出る大騒動に。「音楽史上最大のスキャンダル」と称されるほどの賛否両論を巻き起こした。不協和音や変拍子、混合拍子が大々的に取り入られ、今日では20世紀音楽の嚆矢とみられている。

今回の読響特別演奏会でタクトをふるうのは、ユーリ・テミルカーノフ。1988年からロシアの名門オーケストラ、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団(旧レニングラード・フィル)の音楽監督と首席指揮者を務めるロシアの巨匠だ。読売日本交響楽団とは、2000年5月以来これまでに4度共演し、チャイコフスキーやショスタコーヴィチの交響曲などを取り上げ、楽団と聴衆双方から圧倒的な支持を獲得している。

テミルカーノフと「春の祭典」といえば、2011年のサンクトペテルブルク・フィルの来日公演でも、素晴らしい名演を聴かせてくれたばかり。虚飾を廃し、楽譜に忠実なアプローチで、極めて純度の高い音楽を生み出す巨匠の指揮が、大作をどのように描いてくれるのか、期待は尽きない。

「読響特別演奏会 テミルカーノフの《春の祭典》」は、5月24日(金)19時よりに東京芸術劇場 大ホールで開催。チケットは発売中。