やっぱりピンクが好き

なにを着るにも選ぶにもピンク、という時代が到来するのは、2歳くらいからでしょうか。

そうなると、青はもちろんのこと、緑や茶色も「男の子の色」だと言って毛嫌いするようになります。

性別も多様であることが認められつつあるこの時代においても、多くの女の子はやはりピンクを選びます。

ですがそれも、だいたい6歳を過ぎると、いったん落ち着きをみせるように見えます。

堀越恵美さんの『女の子は本当にピンクが好きなのか』でも、年齢が上がるにつれ、ピンクではなく水色を好むようになる女の子が多い、と言われています。

成人の女性で身に着けるものも持ち物もすべてピンクという人をたまに見かけますよね。

もしかしたら、一生におけるピンクの摂取量は決まっていて、幼児の時にピンクが足りないと、後からそのしわ寄せがくるのかも!?

気に入った服の取り合い

年少さんくらいの女の子二人が、幼稚園や保育園のバザーで、気に入った服を取り合ってケンカしていました。

服は引っ張られて、今にもやぶれてしまいそう。

まわりの大人が代わりになりそうな服を持ってきて、とりなすのですが、どちらも引きません。

その様子は、十数年後のバーゲン会場での彼女たちの姿を想像させます。

髪は女の命

ほとんどの女の子は、大きくなりはじめると、髪を伸ばしたがります。切るとしても数センチしか許さないなんてことも。

やはり、生まれてきて数年であっても、髪は女の命なのでしょうか。

ショートカットが似合っているのに、一生懸命、髪ゴムで自分の髪を結んでいる女の子がいました。髪が短いので、結ぶ意味があるとは思えないのですが、彼女はリボンのついた髪ゴムにご満悦。

やはり、どんなに小さな子でもキレイに伸ばされた髪に憧れるのですね。

大人になると、社会人として当然の義務として、化粧をしたり、ファッションに気をつける女性も多くなりますよね。

しかし本来は、おしゃれは自分のためのもの、自分がごきげんに過ごすためのもの。

小さな子がおしゃれに勤しんでいる姿をみると、そんな当たり前のことをふと思い出させてくれますね。

【参考文献】
堀越恵美『女の子は本当にピンクが好きなのか』(Pヴァイン)