シャープのスマートフォン夏モデル

シャープは、5月23日、スマートフォン・タブレット端末の2013年夏モデルの製品説明会を開催した。NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクモバイルの3キャリア向けに「AQUOS PHONE」5機種、「AQUOS PAD」1機種、「シンプルスマホ」1機種の計7機種を発売する。

発表会の冒頭、通信システム事業統括 兼 通信システム事業本部の長谷川祥典事業本部長は「2012年下期、スマートフォン・タブレットの出荷台数は、IGZO搭載モデルが40%を占めた。2013年度は60%、2014年度は100%を目指す」と話した。

各キャリアの上位モデルを紹介しよう。ドコモ向けには、約4.8インチのIGZO液晶を搭載し、1920×1080ドットのフルHD表示に対応する「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」を投入。2600mAhの大容量バッテリを内蔵するほか、画像が静止状態のときは1秒間に1回しか電流を流さない「液晶アイドリングストップ」機能を搭載し、消費電力を抑える。

auには、約4.9インチのIGZO液晶を搭載する「AQUOS PHONE SERIE SHL22」を提供。1280×720ドットのハイビジョン表示に対応する。バッテリ容量は3080mAhで、大容量バッテリと省電力のIGZO液晶の効果で3日間の使用が可能だという。F1.9の明るいレンズと1310万画素の裏面照射型CMOSカメラを搭載する。

ソフトバンクモバイル向けには「AQUOS PHONE Xx 206SH」を投入する。液晶はIGZO液晶ではないが、約5.0インチのフルHD液晶を採用する。カメラ性能は「SHL22」と同じで、F1.9の明るいレンズ、1310万画素の裏面照射型CMOSカメラを搭載する。

説明会後の質疑応答で、長谷川事業本部長は、NTTドコモがサムスン製「GALAXY S4 SC-04E」とソニーモバイルコミュニケーションズ製「Xperia A SO-04E」の2機種をツートップと位置づけ、他の端末よりも積極的に販売していく方針を打ち出したことについて、「キャリアの戦略なので、我々はコメントする立場にはない。ドコモにはタブレットを含め、3モデルも採用していただいている」と話した。