軽量掃除機「Be-K(ビケイ)」、階段掃除も片手で持ちながらラクラク

2013.5.27 18:00配信
紙パック式の「TC-FXC8P」(左)とサイクロン式の「TC-EXC10P」

いまやサイクロン式やロボットまでが登場し、膨大な種類の機種が店頭に並んでいる掃除機。三菱電機の「Be-K」は、掃除機の中級機のなかで「軽い掃除機がほしい」というユーザーの要望に応えてつくられた製品だ。十分な基本機能をもちつつ、できる限り軽く、小さくしたシリーズの最新モデルが、5月に登場した。ラインアップは、紙パック式3モデルとサイクロン式3モデル。今回は、紙パック式の最上位機種「TC-FXC8P」をレビューしよう。

●軽い「Be-K」なら掃除中のイライラを軽減!

「Be-K」は、2009年の発売以来、ロングセラーとなっている人気シリーズだ。社内の女性チームの意見を採り入れたというだけあって、歴代モデルは機能だけでなく、どれも色やデザインにこだわっている。本体の重さは初代「TC-FJ8P」から2.9kg(総質量4.6kg)と軽かったが、最新モデル「TC-FXC8P」は2.5kg(総質量3.9kg)とさらに軽く進化した。細めのパイプやホースも総質量の軽さに貢献していて、収納もコンパクトだ。

片手で持って掃除することを前提につくっただけあって、「本体ビックハンドル」はしっかりとしたつくりで持ち運びやすい。掃除機の本体が重すぎて諦めていただけで、実は多く存在する「片手で本体を持って掃除したい派」におすすめだ。

私もそういう「本体を持って掃除したい」タイプ。キャニスター型で掃除していると、スムーズに本体がついてきてくれないので本当にイライラしてしまう。角を曲がるごとに柱や家具に本体がぶつかるのもイヤだ。しかし、大きな本体だと持ち運びに疲れてしまい、長くは掃除できない。それなら……と充電式のコードレスタイプを使っていたこともあるが、吸引力がもの足りず、結局キャニスター型に戻ってしまった。世の中にはこれだけたくさんの掃除機が出回っているのにもかかわらず、「帯に短したすきに長し」の状態なのだ。

「TC-FXC8P」は2.5㎏と軽く、持ったまま掃除し続けるのも苦にはならない。大きさも一般的なキャニスター型掃除機よりもふた回り程度コンパクトだ。カラーはメタリックピンクとメタリックブルーの2色。どちらもマットで落ち着いた色合いで、清潔感がある。

●軽いから階段や高所の掃除もラクラク

実際に「TC-FXC8P」を使って感じたのは、「軽いことが掃除機に対するストレスをこんなに減らすものなのだな」という驚きだ。普通の掃除機はホースを引っ張って本体を引き寄せるが、「TC-FXC8P」は片手に持っているだけに、引っ張る必要がない。本体が家具などに引っかかって起こる「イラッ」は皆無だ。

これまで憂うつだった階段掃除も気合いを入れずにできるし、本体を持ち上げてまでしようとは思わなかった高い所の掃除もハードルが低くなった。このストレスのなさはハンディタイプの使用感に近く、さらにハンディタイプで実現しにくいパワフルさをもっている。

高い所の掃除に便利なのが、付属品の「2WAY ロングノズル」。本体・ホースを除けば、付属品はこの「2WAY ロングノズル」だけだが、手元パイプには毛ブラシつきの「すみずみブラシ」も装着されているので、この二つの切替えで通常の範囲の掃除で困ることはなかった。

「2WAY ロングノズル」や「すみずみブラシ」の毛ブラシには丈夫な馬の毛が使われていて、しっかりしていて使いやすい。決して高い製品ではないが、いろいろな部分に作り手のこだわりがみえて愛着がもてる。

●コンパクトに収納! 子ども部屋用の2台目としても便利

「TC-FXC8P」は、本体の軽さとともに、そのコンパクトさが利点の一つ。掃除機はイメージ以上に収納の幅を取るので、一人暮らしの狭い部屋だと掃除機の置き場所に困る。「TC-FXC8P」はその点でも有利だ。わが家で試したところ、A4の一般的な本が入れられる棚にすっきり収まった。いままでここに収まった掃除機はなかったので、正直いって驚いた。

これだけコンパクトなら、子どもでも扱うことができそうだ。例えば、一軒家で2階にある子ども部屋まで大きな掃除機を持ち運ぶのは大仕事。子ども部屋に常備しておく2台目の掃除機としても便利だろう。

ちなみに、このレビューの時期、実家から高齢の母が遊びに来ていたのだが、「TC-FXC8P」を見て「軽くて小さくて使いやすそうね」と興味津々だった。年々力が弱くなる高齢の母には、重くて大きい掃除機はつらいのかもしれない。実家の掃除機が壊れたら、次は「TC-FXC8P」にしようと話し合った。性能が必要十分で、軽くてコンパクトという特徴は、想像以上に幅広い層に便利なのだなと感じた。

●“掃除が軽い”自走式パワーブラシがお勧め

「Be-K」シリーズには、紙パック式、サイクロン式ともブラシの種類別に3モデルずつがある。今回レビューした「TC-FXC8P」は自走式パワーブラシを搭載した紙パック式の最上位モデルで、力をかけずに軽く掃除できる。付属するブラシの種類によって価格が大きく変わってくるので、「Be-K」のなかでもどのモデルを購入するかは迷うところだが、やはり一部でもじゅうたんがある家なら、パワーブラシがあったほうがすっきり仕上がる。子どもや高齢の方が使う機会があるなら、自走式パワーブラシが最適だろう。回転ブラシは取り外して水洗いもできるので、手入れの点でも安心だ。

サイクロン式の最上位モデル「TC-EXC10P」には、回転ブラシにからまった毛を簡単に除去できる「毛がらみ除去機能」を搭載した「自走式パワーブラシ」が付属する。紙パック式に比べると価格帯が少し上がるが、ペットを飼っている家で掃除の回数が多いなら、サイクロン式もおすすめだ。

●必要十分なパワーでふだん使いに最適

ブラシが接する壁際にゴミが残ることもないし、ゴミの取れ方もOK。ペットがいないこともあるが、わが家のふだんの掃除ではこれで特に不満はなく、必要にして十分だった。

手元グリップにあるボタンでは、「パワーブラシ」の切/入と、「標準」ボタンと「節電」ボタンがある。この「標準」と「節電」はどちらも「強」「弱」のパワーは同じだが、「標準」の場合は自分で「強」と「弱」を切り替えられ、「節電」の場合は掃除を中断しているときに自動的にパワーが抑えられる。手元グリップに感振センサを内蔵していて、反応も早く実用的だ。掃除しているとき、勝手に「弱」になることはないので、ふだんは「節電」で使って問題ないだろう。

●万能ではないが手頃な価格で幅広くおすすめできる逸品

「TC-FXC8P」は使い慣れた紙パック式なので、手入れで悩むことはない。満杯の表示などは特にないので、吸引力が落ちたと思ったら捨てるだけだ。また、紙パックを交換しても吸引力が戻らなかったり、排気が臭ったりしたら、紙パックの背部の「<抗菌アレルパンチ>フィルター」を取り外して水洗いするといい。

「TC-FXC8P」は、マンションでの一人暮らしや二人暮らしのメインの掃除機として十分活躍する。一軒家なら、子ども部屋などに置いておく2台目の掃除機に最適。軽くて小さい、シンプルで使いやすい手頃な価格の掃除機を探している方には、ぜひ店頭での比較をおすすめしたい。(フリーライター・西村敦子)

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