『モンスターズ・ユニバーシティ』 (C)2013 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

ディズニー/ピクサーの新作映画『モンスターズ・ユニバーシティ』が7月に公開される。人気作『モンスターズ・インク』の主人公コンビの学生時代を描く作品だが、気がつけば前作から12年もの時が経過した。その間にテクノロジーは進歩し、前作では不可能だった映像表現が最新作では可能になったという。

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新作『…ユニバーシティ』は、りっぱな“怖がらせ屋”になることを夢見て名門学校“モンスターズ・ユニバーシティ”に入学したひとつ目のモンスター・マイクと、彼のルームメイトで怖がらせの才能を持つサリーが、モンスター界を揺るがす壮大な事件に巻き込まれる様を描いた超大作。日本語版では前作に続いて田中裕二がマイクの、石塚英彦がサリーの声を演じている。

今でも多くのファンをもつ『モンスターズ・インク』が製作されたのは2001年で、毛むくじゃらのモンスター、サリーの“毛なみ”のCG表現が高い評価を得た。しかし、当時のコンピュータの処理能力には限界があり、約200万本あるサリーの毛を描くため、1コマにつき約12時間を要した。さらに演算能力的に“毛の多いモンスターは1コマの中に1人しか描けない”という制約があったという。確かに『…インク』に登場するモンスターは毛のないデザインのものが多い。

しかし、12年の月日が流れ、コンピュータの処理能力は飛躍的に向上。新作『…ユニバーシティ』に登場するサリーの毛は2.8倍の約550万本に増量。さらに1コマの中で複数の“毛の多いモンスター”を動かすことが可能になり、カットによっては25体以上ものモンスターが縦横無尽にスクリーン内を動き回っているという。

ピクサーは観客を魅了する物語とキャラクターを第一にしながら、作品ごとに“CG表現の可能性”も追求してきた。最新の技術を駆使して描かれたサリーの毛の“モフモフ感”は映画館の3D映像で観たいところだ。

『モンスターズ・ユニバーシティ』
7月6日(土) 全国ロードショー 2D・3D同時公開