薄暗い場所でも明るく自然な画質になる(右)

HTC NIPPONは、スマートフォンのカメラ機能の進化を受け、「スマホカメラの実態調査委員会」を発足し、レポートの第一弾として「スマホカメラ実態調査」を実施した。

過去に行った調査では、ユーザーはスマートフォンのカメラ性能のうち「明るさ」を重視しているという結果が出ていた。20~49歳までの男女1000名を対象に、5月16~20日に実施した今回のアンケート結果によると、高画素数のカメラで撮影しても暗い写真になってしまった経験があると回答した人が、「よくある」(17.5%)、「ある」(29.8%)、「少しある」(24.5%)を合わせて全体の7割以上に達した。

フォトグラファーの原田京子氏によると、明るい写真を撮るためには、画素数・感度の問題だけではなく、画素のサイズ(撮像素子サイズ)が重要という。また、限られたセンサのサイズでは画素数や感度の向上はもはや限界で、今後はますます撮像素子のセンサの性能が重要なポイントになるという。しかし、アンケートで「画素数」と「画素のサイズ」のどちらを重視するか聞いたところ、「画素数」を重視する人が78%を占め、「画素のサイズ」は22%にとどまった。画素数が高ければきれいな写真を撮影できると考えている人が多いことがうかがえる。

HTCは、画素数の多さよりも大きさにこだわり、より光を多く取り込んで、低い照度でも明るく撮影できる大型センサ「HTC UltraPixel」を開発。最新モデル「HTC J One HTL22」に搭載した。有効画素数は約400万画素だが、一般的な1300万画素のスマートフォンの3倍の受光量で、薄暗い場所でも肉眼に近い自然な色合いで写真を撮影できる。シャッターを押す1秒前から4秒間を撮影し、ベストな写真の選択などができる新しいカメラモード「HTC Zoe」、高速起動、動画と静止画の同時撮影、連写など、充実したカメラ機能を備える。

「HTC J One HTL22」は、6月1日から順次発売予定。アルミニウム製のフルメタルボディに、約4.7インチのフルHDディスプレイを備え、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信など、日本独自の機能や、新しいホーム画面「HTC BlinkFeed」などを搭載している。カラーはホワイトメタルとブラックメタルの2色。

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