ゲルハルト・ボッセ (c)三好英輔 ゲルハルト・ボッセ (c)三好英輔

日本のクラシック音楽界の発展に多大なる貢献を果たし、昨年惜しまれつつもこの世を去った巨匠ゲルハルト・ボッセの功績を讃える「ゲルハルト・ボッセ メモリアル・コンサート」が、6月9日(日)に東京文化会館 小ホール(東京・上野)で開催される。

「ゲルハルト・ボッセ メモリアル・コンサート」の公演情報

ドイツの名門オーケストラ、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の元・第1コンサートマスターを1955年から1987年まで務めたゲルハルト・ボッセ(1922~2012)。初来日は1961年。度々日本での音楽活動を行い、1981年から鹿児島の霧島国際音楽祭の音楽監督(のちに名誉芸術監督)を務める。さらに1994年からは日本に居を構えて東京藝術大学客員教授として後進の指導にあたる傍ら、指揮者としても、神戸市室内合奏団の音楽監督、新日本フィルハーモニー交響楽団のミュージック・アドヴァイザーを務め、全国各地のオーケストラでも活躍を続けた。

メモリアル・コンサートでは、生前のボッセを慕い、その薫陶を受けてきた日本を代表するプレイヤーが一堂に会し、マエストロの愛した室内楽およびオーケストラ作品を演奏。ファンとともに音楽に生涯を捧げたマエストロの功績に感謝を捧げる。

「ゲルハルト・ボッセ メモリアル・コンサート」は、6月9日(日)15時より東京文化会館 小ホールで開催。チケットは発売中。

■ゲルハルト・ボッセ メモリアル・コンサート
6月9日(日)15時開演 東京文化会館 小ホール

<プログラム&出演者>
◇第1部:チェンバー・オーケストラ
メンデルスゾーン作曲:弦楽のためのシンフォニア 第12番ト短調『フーガ』
J.S.バッハ作曲:2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043
ヴァイオリン独奏:玉井菜採、甲斐摩耶

◇第2部:室内楽
ハイドン作曲:ディヴェルティメント第25番ハ長調Hob.V:C3
ヴァイオリン:景山誠治、景山裕子、チェロ:河野文昭
モーツァルト作曲:弦楽五重奏曲第4番ト短調 K.516
ヴァイオリン:岡山潔、服部芳子、ヴィオラ:佐々木亮、川崎和憲、チェロ:河野文昭

◇第3部:オーケストラ
シューベルト作曲:ヴァイオリンと弦楽のためのロンド イ長調 D438
ヴァイオリン独奏:郷古廉
ベートーヴェン作曲:交響曲第2番ニ長調 op.36
指揮:石川星太郎
管弦楽:ゲルハルト・ボッセ メモリアル・オーケストラ