自身の監督最新作『戦火の馬』ワールド・プレミアに登場したスティーヴン・スピルバーグ監督 Photo・梨子田まゆみ

スティーヴン・スピルバーグの監督最新作『戦火の馬』のワールド・プレミアが現地時間4日にニューヨークで行われ、レッドカーペットに登場した監督が日本へメッセージを送った。

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本作は、1982年に英国で発表されたマイケル・モーパーゴの同名小説を原作に、第一次世界大戦で引き裂かれた少年アルバートと愛馬ジョーイとの絆を壮大なスケールで描いた感動作。新鋭ジェレミー・アーヴィンが主演を務めるほか、エミリー・ワトソン、デヴィッド・シューリスら演技派が脇を固める。

今月25日の全米公開を前に、リンカーン・センター内の歴史あるオペラハウス、エイブリー・フィッシャー・ホールで行われたワールド・プレミアには、全世界から300名以上のマスコミ、35台のカメラ、さらに1000名以上の観客が集結。2012年のアカデミー賞有力候補と目される作品だけにその注目度は高く、レッドカーペットは華やかな雰囲気に包まれた。ちなみに実際に受賞を果たすと、スピルバーグにとっては2度目の作品賞受賞、3度目の監督賞受賞となる。

本作で“希望”をテーマに描いたスピルバーグ監督は、今の日本に対し「どんな状況に置かれていようと、それを信じて見つけようとする心さえあれば、希望は必ず見つかるもの。行く先に希望が待っていると信じて頑張って下さい!」とエールを送り、原作者のモーパーゴも「厳しい体験を耐えた後に訪れる希望をテーマにしたこの物語は、様々な愛を描いた作品でもあります。少年と馬がお互いへの愛情を支えに過酷な境遇を生き抜く姿にはきっと共感してもらえると思います」と話した。

『戦火の馬』
2012年3月2日(金)全国ロードショー