産後ママにおすすめの低糖質ダイエット法とは?

――「RIZAP」と言えば、“徹底した糖質制限”というイメージですが、「RIZAP WOMEN」でも糖質オフするのでしょうか。

正井さん「『RIZAP』ほどの制限はしません。

しかし、多くの方の場合、これまでの生活習慣の中で余分な糖質を摂っていることが多く、適切な食事指導により、もともと摂取していた糖質量よりだいぶ少なくなる方がほとんどですね。これにより、体重も自然と落ちていきます」

――授乳中でも糖質制限はできるのですか。母乳の出に影響はないのでしょうか。

正井さん「専門家の指導のもと、適切に行えば影響ありません。

『RIZAP WOMEN』では、授乳中でおなかがすくという方には、お昼はしっかり炭水化物を摂り、朝と夜は炭水化物を控え、代わりににんじんやじゃがいもなどの野菜で糖質を摂るという食事指導をすることが多いです。

野菜の糖質は血糖値の上昇がゆるやかなので、肥満を招くインスリンの分泌が少なくてすむんですね。玄米も白米に比べて血糖値の上昇がゆるやかなので、徹底した糖質制限をしない産後ママには玄米食をおすすめしています。

また、トレーナーがおいしい低糖質ごはんレシピの動画を送るなど、毎日の食事について一緒に考えるサポートをしています。

例えば、『家族の食卓で、自分だけ低糖質の食事って嫌だな......』というゲスト様には、家族でおいしく食べられる低糖レシピをご紹介しております。既存のゲスト様からも大変ご好評です」

――RIZAP WOMENでは、みなさんどれくらい痩せられるんですか。

正井さん「マイナス6~7キロという方がほとんどですね。

落ち幅は少ないように感じるかもしれませんが、単純に体重が減ったのではなく、筋トレをしながら食事をコントロールすることで脂肪が減っているので、見た目の変化のインパクトはかなり大きいですよ」

子育てママが筋トレをするといいワケ

筋トレをすることで子育てに好影響も!

――単に食事量を減らしたり糖質を制限したりするだけではダメで、同時に筋トレをしていくことが大事なんですね。ところで筋トレで筋肉量が増えると、その後の子育てにもよい影響がありそうな気がします。

正井さん「そうですね。『あと5キロ』を目標に来られた方が、筋トレで腰痛を改善ができて、お子さまを抱っこするのが楽になったというお話は聞きました。

また、メンタルが変わる方も多いです。気持ちが明るくなったり、自信がついたり......。その結果、前向きな気持ちで育児ができるようになったということもあるようです」

――ほかにも筋トレで変わることはありますか。

正井さん「みなさん若々しくなって、肌ツヤがよくなります。

筋トレを習慣化すると、成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは若返りホルモンとも呼ばれていて、若々しさのカギを握ります。実際に筋トレを継続的にしている方は、実年齢よりも若く見られることが多いですね」

プログラム終了後の生活は?リバウンドの心配はないの?

「RIZAP WOMEN」終了後のリバウンドを防ぐ食事の注意点

――「RIZAP WOMEN」に通っている間はいいと思うのですが、終了して元の生活に戻った後、リバウンドしないのでしょうか。

正井さん「実は、体型の維持というのは比較的楽なんです。

食事は『これを食べたらダメ』ということはなく、バランスの良いものを心がけていれば大丈夫です。ただ、糖質に関してはいきなり糖質量の高いものを食べるのではなく、玄米や野菜など、血糖値の上昇がゆるやかな“低GI”と呼ばれる食品から少しずつ慣らしていくといいですね」

――お酒や甘いものも食べてしまって大丈夫なのでしょうか。

正井さん「お酒は基本的に週1回程度であれば、何を飲んでも大丈夫です。しかし、毎日続けたらそれは悪習慣なので、徐々に体重も戻ってきてしまうことでしょう。

甘いものに関しても同じです。特に砂糖は中毒性があるので、甘いものを食べることが習慣になってしまうとよくないですね。

また、お酒や甘いものを飲んだり食べたりした翌日は、いつもより糖質を抑えることを意識して調整することを心がければ、脂肪が蓄積されることはありません」