サポーター投票で最多となる44万1257票を集めた中村俊輔(横浜F・マリノス) サポーター投票で最多となる44万1257票を集めた中村俊輔(横浜F・マリノス)

5月31日、『東日本大震災復興支援 2013Jリーグスペシャルマッチ』出場選手発表記者会見が行われた。鹿島アントラーズ、べカルタ仙台、東北出身選手、ゲスト選手で構成するJリーグ TEAM AS ONEには、小笠原満男(鹿島)、梁勇基(仙台)、安田理大(SBVフィテッセ/オランダ)らが選出、Jリーグ選抜には中村俊輔(横浜F・マリノス)、柿谷曜一朗(セレッソ大阪)、柏木陽介(浦和レッズ)らが選ばれた。サポーター投票の各ポジションの1位はGK・楢﨑正剛(名古屋グランパス)、DF・田中マルクス闘莉王(名古屋)、MF・中村俊輔、FW・佐藤寿人(サンフレッチェ広島)が輝いた。最多得票の44万1257票を集めた中村俊輔が記者会見に登場した。

『東日本大震災復興支援 2013Jリーグスペシャルマッチ』チケット情報

「『Jリーグスペシャルマッチ』に2年連続で参加できるのは大変光栄です。サポーター投票で最多得票と聞いて驚くとともに、うれしく思います。Jリーグ選抜の一員として、躍動感のあるサッカーをしたい」

中村と言えば、芸術的な弾道を描くフリーキックやピンポイントのパスを思い描く人も多いだろう。だが、「試合ではどんなプレーを見せたいか」と問われた中村は、「去年の大会でも考えた。Jリーグスペシャルマッチはオールスターゲームとは違う。後ろに戻っての守備やヘディング、スライディングなど全力でやりたい」と語った。

中村は、昨年の大会で岩手県出身で自らも鹿島で被災した小笠原満男とじっくり話したことや、横浜FMの仙台でのサッカー教室に参加したことで、おおいに考えされられたと言う。

「Jリーグの『決して忘れない』という理念が大事。リーグ、チーム、個人でやれることがある。やれることを続けていければと思っています」。『Jリーグスペシャルマッチ』でできることを考えた中村は、「一生懸命のプレー」に答えが行き着く。「『Jリーグスペシャルマッチ』で自分ができることはサッカーをすることだけ。力不足かもしれないけれど、それでもサッカーを全力でやっていきたい」とキッパリ。

また、大東和美Jリーグチェアマンは「Jリーグとすべてのクラブは、被災地への簡易照明の贈呈をはじめとして、試合会場での募金活動のほか、さまざまな復興支援活動を継続しています」と誓った。

『東日本大震災復興支援 2013Jリーグスペシャルマッチ』は6月16日(日)・国立競技場でキックオフを迎える。チケットは発売中。