『レ・ミゼラブル』フラッシュモブイベントで高らかに歌うパフォーマーたち

日本でも大ヒットした『レ・ミゼラブル』のDVD、ブルーレイリリースを間近に控えた3日(月)、ショッピングモール“トレッサ横浜”にて映画業界初という“フラッシュモブ”イベントが行われた。

『レ・ミゼラブル』フラッシュモブイベント

最近にわかに耳にする回数が増えている“フラッシュモブ”とは、公共の広場や道路などで、突然群衆によるダンスや演奏が始まるサプライズ感あふれるパフォーマンスのこと。“歌と踊り”という点において、傑作ミュージカル『レ・ミゼラブル』とフラッシュモブの相性はバッチリだということで、名曲『民衆の歌』を大合唱するシーンが再現されることになった。

会場となったトレッサ横浜には、リヨン広場と名付けられたフランスの街並みを再現した一角があり、『レ・ミゼラブル』のパフォーマンスにはうってつけのスペース。そこに午後6時過ぎ、ひとりの少年が現れたのをキッカケにして、100人を超えるダンサーたちがどこからともなく雪崩れ込み、買い物の家族連れらが見守る中で力強い歌とダンスを披露。拍手喝采に包まれた。遊び心あふれるサプライズ性がなによりも大事なフラッシュモブだけに、パフォーマンスの最後に登場する『レ・ミゼラブル』の横断幕でパフォーマンスのコンセプトはアピールしたものの、商品の宣伝をすることは一切無く、粋に締めくくってみせたのが印象的だった。

しかし場の空気を本当に盛り上げたのは、終わると見せかけて始まった2度目のパフォーマンス。なんとダンサーたちが、合唱と群舞の輪の中に集まった見物客を招き入れ、老若男女が腕を振り上げ、一緒に歌い踊るお祭り状態に突入! 『民衆の歌』という曲タイトルにふさわしく、誰もが別け隔てなく音楽やダンスを楽しみ、気持ちがひとつになる祝祭感が生まれていた。さらにパフォーマーたちの熱狂は冷めやらず、ダンサーも見物客も一緒に手を打ち鳴らし、さらなるアンコールを要求。計3回も『民衆の歌』がリヨン広場全体に鳴り響き、イベントは笑顔に包まれて幕を閉じた。

ネット上で事前の告知はあったものの、通りすがりに足を止めた人が多く、業界初の試みは群衆を巻き込んだ予想以上の成功を収めていた。宣伝キャンペーンの新しい潮流として、フラッシュモブのニーズは今後いっそう高まっていくかもしれない。

『レ・ミゼラブル』
2013年6月21日ブルーレイ&DVDリリース
DVD 2480円(税込) ブルーレイ3800円(税込)
ブルーレイ・コレクターズBOX 8190円(税込)
発売・販売:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
(C)2012 Universal Studios.ALL RIGHTS RESERVED

取材・文:村山章

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