MRO-MBK5000

日立アプライアンスは、食パン1斤を練り・発酵から焼き上げまで、自動で約100分で焼けるベーカリー機能と、独自の「焼き蒸し調理」機能を備え、液晶タッチパネルで簡単に操作ができる過熱水蒸気オーブンレンジ「ベーカリーレンジ ヘルシーシェフ(MRO-MBK5000)」を、6月27日に発売する。カラーは、パールレッド、パールホワイトの2色。価格はオープンで、実勢価格は17万円前後の見込み。

ベーカリー機能で、レンジの庫内で生地の練りから発酵、具材投入、「熱風オーブン」での焼上げまで行う。生地を練るのは、「パンケース」内で羽根を回転して本体下部の「ねりモーター」。イーストと具材を自動で投入する「自動投入器」があるので、材料を作業途中に手動で投入する必要はない。

調理時間は、従来機種「MRO-BK1000」が食パン1斤で約2時間だったのに対して、練りの強化で発酵しやすい生地を生成しつつ、練ることによって固くなる生地をスチームで柔らかくするとともに、発酵工程でのガス抜き回数を増やすなどの工夫で発酵を促進することで、練りから焼きまでを約100分に短縮している。

ベーカリー機能を使用したオートメニューは、従来の25メニューから73メニューに拡大。昨今のヘルシー志向に対応する材料に生の野菜や果物を加えた「野菜・くだものパン」や、こんにゃくや豆腐などで風味をプラスしてバターや砂糖の分量を減らした「カロリーカットパン」などのオートメニューを追加した。

常に混ぜながら加熱調理する必要があるリゾットやおかゆ、材料を練り上げた後にオーブン・グリルで加熱するミートローフなども、練り用の回転羽根を使うことによって、オートメニューで自動調理できる。

このほか、バターロールやフランスパンなど、生地を練った後に成形が必要なパンを面倒な時間設定や温度設定をすることなく、手軽につくることができる「手作りベーカリーメニュー」を搭載する。それぞれのパンにあった、練り・寝かし・1次発酵(ステップ1)、2次発酵(ステップ2)、予熱・焼き(ステップ3)をあらかじめ設定し、時間設定や温度設定の手間なしでいろいろな成形パンをつくることができる。

「はかって両面グリル皿」と「焼き蒸しふた」を使って、レンジ、オーブン、スチーム、過熱水蒸気を組み合わせて調理する日立独自の調理方法「焼き蒸し調理」機能で、油を使わないヘルシーな炒め物や火加減の難しい焼きギョウザなどができる。

さらに、「焼き蒸しブロッコリー」「焼き蒸しカボチャ」など、低酸素で調理することによって、オーブン調理と比較して野菜のビタミンC減少を抑制する「蒸し野菜」のオートメニュー6種を新たに採用。また、じっくり時間をかけて加熱することで、柔らかく仕上がる「鶏の柔らか蒸し」「あわびの柔らか蒸し」など、「柔らか蒸し」のオートメニュー11種がある。

操作部には、液晶タッチパネルを採用。83の豊富なオートメニューで使いやすい。オートメニューの各画面にレシピの材料と必要な付属品を表示すれば、付属のクッキングガイド(料理集)を見なくても準備ができる。

「あたため」「解凍」など、材料を表示する必要が無いオートメニューでは、食品の置き方や一度に調理できる分量など、オートメニューに合わせたコツを表示する機能を新たに追加。また、音声ガイドを備え、使い方DVDが付属するなど、使い勝手に配慮している。

よく使う機能を簡単に操作できるよう、液晶タッチパネルとは別に、500Wと600Wの手動レンジ操作ができる「簡単レンジ」ボタンと、食パンを毎朝同じ時刻に焼き上げたいときに便利な「簡単食パン」ボタンを搭載する。「簡単食パン」ボタンは、前回設定した予約時間や具材の投入方法などを記憶しているので、毎回設定し直すことなく、簡単に「食パン」の操作や設定ができる。

「パンケース」「自動投入器」「計量カップ」などは、付属の収納ケースにまとめて、戸棚などにすっきり収められる。サイズは幅500×高さ418×459mmで、重さは約23.5kg。

シリーズでは、このほかベーカリー機能を搭載する「MRO-MBK3000」を6月27日に、「焼き蒸し調理」と液晶タッチパネルを備えた「MRO-MV300」を7月18日に発売する。価格はどちらもオープンで、実勢価格はともに14万円前後の見込み。

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