フォトギャラリー【第38回】「ミラチャイ」連載フォトギャラリー(全15枚)
  • 2018年、戌(いぬ)年

その引き出しを、最初に増やしてくれたのは、『王家の紋章』の演出をしてくださった荻田(浩一)さんでした。宝塚歌劇の演出もされていた方なので、例えば、「呼吸の使い方」から教えていただきました。

荻田さんが見たら、今の私はまだまだかもしれないけど、「荻田さんに言われたことを、意識しよう」と思って舞台に立つようになったのは、自分の中でいい発見だったと思います。

『ピーターパン』の演出家の藤田(俊太郎)さんは、『王家の紋章』を観に来てくださって。そのとき、「グランドミュージカルで帝国劇場に出ているのに、芝居がすごくナチュラルでいいですね」って言ってくださって。

私としては、ほめてくださったと素直に受けとめました。タイガー・リリーという役をいただいて役作りを考えていたときも、藤田さんが

「芯だけブレずに、宮澤さんのままでいてください。自然に、ナチュラルに」

って、言ってくださって。「舞台でも、自然なお芝居を好んでくれる方がいるんだ」と教えてもらいました。

『TOKYO TRIBE』では、こうして、ああしてと言われたわけではないけど、「芝居を自分ががんばらなきゃ」と意識させてもらえて。

そして『朝陽の中で微笑んで』では、いろんな演出家さんからいただいた言葉を意識しながらできたんじゃないかなと思っています。「ナチュラルな芝居」を今までで一番、意識したと言ってもいいと思います。

ナチュラルっぽさを出せることに関しては、私としてはプラスなことだと思っているので、次の地球ゴージャスでは、このプラスをさらに(岸谷)五朗さんに味付けをしてもらって、ない引き出しを足してもらえたらなって思ってます。

どの程度あるかまだ分からないけど、歌やダンスもあって、前回私が出演した地球ゴージャスの舞台とは、また全然違う作品になるだろうってすでに感じています。ダブルキャストですし、がんばらなきゃ! って思ってます。

ーー寺脇さんとは、2作品続けて共演ですよね。同じ方と続けて違う作品に出るというのは、なかなかないことですね。しかも公演期間もかなり長いですね。

ほぼほぼ1年ですね。全季節、寺さんと過ごす!?

ーー地方公演もありますね。

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