高貯蓄率男子はどう探すか?

とはいいつつも、こうした高貯蓄率男子をみつけるのはなかなか難しいものがあります。「年収600万円」という検索はあっても「貯蓄率20%以上」というフィルタリングはないからです。

また、単刀直入に「○○さんは、年収の何割くらい貯金してますか?」と聞くと、これもあやしまれること確実なので、うまくありません。

となると、実際に会ってみて、親密度を高めていく中でチェック項目のひとつに織り込んでいくのがいいでしょう。本当に結婚するのであれば、お互いの財布の状況はカミングアウトしあう必要がありますから、いつかは聞かなければいけない課題です。真剣に話題を持ち出せば、相手も真剣に答えてくれるはずです。

「貯金額はいくらか」「年収の何割くらい貯めているか」を直接聞きに行くのではなく、「ふたりでこれから暮らしていく可能性を考えると、お金の問題もたくさん出てくると思いますが、○○さんはけっこう貯めるタイプですか?」くらいに水を向けると、それなりのレスポンスが返ってくるのではないでしょうか。(前半で、結婚の可能性をちらつかせるのがポイント!)

軽く水を向けると、ちゃんと貯めている人や、今後の資産形成に意識がある人は、現状や今後について説明をしてくれるでしょう。逆に、貯金がない人や借金がある人は、夢や希望の話にすり替えたり、「これからは」という話だけして現在の話を避けるはずです。

どんな好青年でも借金漬けなら、婚活の相手としてはふさわしくありません。婚活でたくさんの候補者をふるい落とす段階になった場合も、どこかでお金の話題はしておきたいものです。(なお、クレジットカードや消費者金融の残高は、ちゃんと返済していようが借金ですから、マイナス状態ではないかもチェックしたいところです)
 

あなたも「貯められる女子」か試される!?

なお、「男には高貯蓄率男子を期待し、自分はキャッシングやリボ払いしまくり」だと、残念ながら早晩フラれることになるでしょう。あなたも、お金の問題について相手にチェックされているかもしれないからです。

「貯まらん女」のままでは婚活のゴールも近づかないかもしれません。お金についてしっかりした相手を探すには、自分もお金についてしっかりした生活をしていくことが大切なのです。
 

やまさき・しゅんすけ 「人生の幸せの問題は、たいていはお金の問題である」という考えのもと、お金と幸せについて考えるファイナンシャル・プランナー(FP)。公的年金制度・退職金制度、投資教育が専門。Twitterでは毎日一言「お金の知恵」をツイートしてます。副業はオタクで、まちあるき、アニメとコミック、ゲーム好き。所属学会は東京スリバチ学会と日本年金学会