バンドプロデューサー5

河合楽器製作所は、音楽CDなどからコードを自動検出できる耳コピ作曲ソフト「バンドプロデューサー」の最新版として、コード検出の機能を向上し、新機能を多数追加した「バンドプロデューサー5」を7月3日に発売する。価格はオープンで、オンラインショップ「コンピュータミュージックショップ」での価格は1万5000円。

音楽CDからWAVやMP3などの形式で音楽ファイルを取り込んで、コード進行を検出。検出したコード進行から、簡単に楽譜(歌本やリードシート)を作成したり、耳コピしたフレーズからパート譜を簡単に作成したりできる。ギターやピアノのコードダイヤグラム表示にも対応する。

最新版は、分数コードなどの検出アルゴリズムを改良し、従来バージョンよりも正確なコードを提示する。また編集機能を強化し、ベース音やコード構成音をウィザードに従って一つずつ聴き取ることで、コードを確定できる。

検出元の音源を左チャンネルから、検出したコードを右チャンネルから再生する機能を追加。検出結果を聴き取りやすくするとともに、ピッチを変更せずに4分の1倍速で再生可能にしたことで、より正確な耳コピを実現した。さらに、ピアノやギターなど、一つの楽器の演奏音からでも和音を検出できる。

編集画面は分割表示に対応し、前後を参考にしてコードの修正ができる。サビなどの連続した複数のコードをコピーしたり、任意の位置に貼りつけたりする機能を備える。

楽曲制作機能では、これまでは内蔵音源や内蔵エフェクトしか使えなかったが、最新版は世界的な共通規格「VST」に対応。ふだん使っているソフトウェア音源/エフェクトを追加できるので、楽曲制作の幅が大きく広がる。また、69個のMIDI素材や50のコード進行を追加し、オリジナル楽曲制作をサポートする。

このほか、リズムパターンを聴きながらコードボタンを押してコード入力する「コード入力パネル」や、既存のMIDIデータ編集だけでなく、空のMIDIオブジェクトを使ったMIDIデータ作成に対応、マス目をクリックして簡単にドラムパターンを打ち込める「ステップシーケンサー」機能、MIDIメッセージの値を直接編集できる「イベント編集」など、MIDI編集機能を大幅に強化した。

対応OSは、Windows 8/7/Vista/XPで、Windows 8/7のタッチ機能にも一部対応する。