「素朴な少女から聖女へ」笹本玲奈が舞台でジャンヌ・ダルク役に挑む

2013.6.7 13:5配信
笹本玲奈 笹本玲奈

『ピグマリオン』(『マイ・フェア・レディ』の原作)でも知られるイギリスの劇作家、ジョージ・バーナード・ショーが、ジャンヌ・ダルクを社会と葛藤するひとりの人間として描いた傑作『ジャンヌ』。1924年にロンドンで初演され大ロングランとなった本作を、笹本玲奈を主演に迎え、今秋、東京・世田谷パブリックシアターでの上演が決定した。フランスに勝利をもたらした17歳のヒロインが、なぜ異端の魔女として火刑台で死ななければならなかったのか?社会と個人、多数と少数、男性と女性、そして神と人。神の信託を受けたひとりの少女として、己の信じる絶対的世界へ挑もうとするジャンヌの生き様を、権威への執着や野心をいだく男性たちとの対比の中で巧妙なセリフ劇として描く。某日、都内で行われたスチール撮影の現場を訪れ、演出を手がける鵜山仁と笹本、そして共演の村井國夫、伊礼彼方、馬場徹に話を訊いた。

舞台『ジャンヌ』チケット情報

笹本はジャンヌ・ダルクについて「戦う女性の代名詞のような存在」といい、「憧れだったので演じることができて光栄」と話す。役作りについては「ひとりの少女が神の声を聞いたと言って戦いに出て、なぜあそこまでの結末に至ったのか。素朴な少女から聖女へと変わっていく姿を細かく表現していけたらいいなと思っています」と意欲をみせる。これを受けて鵜山は「乙女で聖女で田舎娘で、ひょっとしたら男であり女であり、フランスという国と神様を背負っている……。一見つかみどころがないけれど、どんな風にも見える人をやってもらえるんじゃないかなと。人間のもつ色々な面を出して欲しいですね」と続ける。

ジャンヌの裁判を主導し、彼女を火刑に処した人物・司教コーション役の村井、ジャンヌと共に戦う戦士のひとりオルレアンの指揮官・デュノア役の伊礼、『青髭』のモデルになった人物とも言われているジル・ド・レエ役の馬場はそれぞれ次のように意気込みを語った。「この作品はなかなか上演されないということもありますし、俳優のレベルも余程高くないと出来ないです。そういう意味で、俳優の魅力と演出の力が必要です。自分たちも早くから稽古して、完璧に近づくよう頑張ってやっていきます」(村井)。「僕にとってもとても大きなチャレンジになります。ミュージカルは華やかさや音楽がある分、それが助けにもなりますが、セリフ劇は誤魔化しがききませんから。僕の中では勝負の作品でもあります。“やってやるぜー!”という一言です」(伊礼)。「稽古はこれからですが、多分もの凄い量のセリフが飛び交う現場になると思います。それをお客さまにいかに飽きずに観ていただくか、歴史やジャンヌを知らなくても、楽しく観ていただけるよう僕たちも頑張っていきます」(馬場)。

公演は9月5日(木)から24日(火)まで東京・世田谷パブリックシアター、9月28日(土)・29日(日)まで兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて。チケットは7月6日(土)より一般発売開始。チケットぴあでは東京公演のインターネット最速抽選・いち早プレリザーブを6月5日(水)午前11時から16日(日)午前11時まで受付中。

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