ジェームズ・フランコが最新作で“化けた”理由

2013.6.11 16:49配信
『スプリング・ブレイカーズ』(C)Spring Breakers. LLC

ハーモニー・コリン監督の新作『スプリング・ブレイカーズ』が15日(土)より公開される。刺激を求める女の子たちが“スプリング・ブレイク=春休み”にハメを外し、抜き差しならない状況に陥っていく様をスタイリッシュに描いた本作には、彼女たちの運命を狂わす謎の男としてジェームズ・フランコが出演している。

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フランコがコリン監督を知ったのは、1995年に発表されたある1本の作品だ。「僕はいつも彼の映画が大好きだったんだ。彼に会うよりずっと前、まだ高校生の頃、『キッズ』が公開され、僕と友人にとって、とてもビッグで大切な作品になったんだ。すごく面白くて、新しくて、みんなが『キッズ』に魅了された。それ以来、彼の作品を追いかけるようになった。共通の友人はいたけど、彼が仕事の話を持ちかけてくれるまで、会うことがなかったんだ。お互いずっと一緒に映画をやりたいと思っていたけど、具体的な作品は見つかっていなかった」。

『キッズ』『ジュリアン』『ミスター・ロンリー』など、刺激的な作品を発表し続けているコリン監督は、今作で、ヴァネッサ・ハジェンズ、セレーナ・ゴメスという人気アイドルを起用する一方で、フランコにも声をかけた。フランコが演じるドラッグディーラ“エイリアン”のイメージをコリン監督は、“ブリトニー・スピアーズのミュージック・ビデオとギャスパー・ノエの融合”だと説明し、ラッパーのグッチ・メインやリル・ウェインのビデオを大量に送ってきたという。そうして出来上がったのが、髪型はコーンローで、笑うと銀歯がのぞく、見るからに怪しげな人物。『オズ はじまりの戦い』でオズを演じた男と同一とは思えない化けっぷりだ。

フランコは「今までに見たこともない人物にすることが大事だった」と強調する。「彼は別の世界を持っていて、馬鹿げた外見で神秘的な雰囲気があり、それが彼のキャラクターを別次元のものにしている。ハーモニー(監督)は意図的に彼の外見をとても派手にしているんだ」。また、劇中ではラップを披露するシーンもあると明かし、「いい監督がいれば、自分のやってることを恐れる必要なんてない。僕はただ環境に入り込んだだけで、恥ずかしい部分もあるとは思うけど、ハーモニーがいいものを抜き取ってくれるんだ」と厚い信頼を送る。

最後にフランコは本作について「あるレベルにおいて、この映画はポップカルチャーや消費文化、そして今の若者達のとても“ポップ”な面を内包していると思うけど、この映画がもうひとつ描いているのは、それらがいかに“deadening(鈍化)”になりうるかや、大衆メディアがいかに我々の人間性を鈍くしているか。すべてのキャラクターが同調するわけではないし。彼らは自分がやっていることの重大さに気付かずに、こういう狂った場所に行くんだ。ハーモニーはこの作品に込めた想いとして、暗闇の中に奇妙な美しさを見出したんだと思う」と語っている。

『スプリング・ブレイカーズ』
6月15日(土)シネマライズほか全国ロードショー

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