みなさん、無印良品を展開する株式会社良品計画が、実はキャンプ場も運営しているのをご存じですか? もちろん、無印良品ブランドのキャンプ場なので、そこいらにあるキャンプ場とは、ひと味もふた味も違います。

今回は、日本有数の豪雪地帯として知られる新潟県津南町にある『無印良品 津南キャンプ場』へ遊びに行ってきました。さすが無印良品! と唸りたくなる、3つのポイントを紹介します。

 

ここが素晴らしい1 無駄のないシンプルな美しさ

無印良品のグッズって、一目見ればわかるんですよね。シンプルかつ、ベーシック。素材の良さが活かされている。装飾なんかほとんどないのに、身の回りに置いておきたくなるセンスの良さがある。などなど。

独自の哲学をカッコよく貫いているのは、キャンプ場も同じです。無印良品を冠したキャンプ場は3カ所あります。標高1600mの高原にある南乗鞍キャンプ場。都心から最も近くリゾート感のあるカンパーニャ嬬恋キャンプ場。そして今回紹介する津南キャンプ場。

 

無印良品津南キャンプ場の特色は、なんと言っても、日本の自然の原風景が手つかずで残されている点です。キャンプ場のインストラクターは「里山」という表現をしていましたが、数百年前の日本はどこもかしこもこんな感じだったのかもしれません。

キャンプサイト一つをとっても、造成はせず、自然の地形を活かしています。地面が真っ平らなサイトは数えるほどしかありません。設備も必要最小限。炊事場やトイレに近いサイトを選ぶか、多少不便でも景色がよくプライベート感のあるサイトを選ぶか。好みによってたくさんの楽しみ方ができます。

 

津南キャンプ場で一番標高が高く、最高の眺望のB32サイト。ただし、炊事場やトイレは丘の下にあるため、体力的にけっこう大変。また、風が強いと吹きさらしで目も当てられない可能性も。自然と向き合う楽しみがある

 

日中の気温は25度以上になるのにもかかわらず、初日の夜はおそらく10度以下まで気温が下がった。日の出とともにグッと体感気温が上がる。太陽のありがたみを感じる

 

キャンプサイトの目の前の眺望。朝起きると、雲海が広がっていて驚いた