(左から)FROGMAN、稲川淳二、吉田くん

人気アニメシリーズ『鷹の爪団』の劇場版第5弾となる『鷹の爪GO~吉田、秘密結社やめるってよ~(仮題)』に、怪談話でおなじみの稲川淳二が幽霊役の声で参加することになり、12日に都内スタジオで行われたアフレコの模様が公開された。

その他の写真

世界征服を狙う総統、吉田くんらによる「鷹の爪団」の暗躍(?)を描いたFROGMANによる人気フラッシュアニメシリーズで稲川はアセロラが大好きという設定の幽霊キャラの“霊吉さん”の声を担当。キャラクターに合わせて頭に三角の額烏帽子(ひたいえぼし)を巻いた幽霊スタイルで登場した。

この夏で66歳を迎えるが「タタリで目がほとんど見えない(笑)」とメガネを着用してアフレコに臨んだ稲川。監督のFROGMANの指示に従い、驚いたり怖がったりと様々なシーンを熱演。途中「怪談話を…」と劇中でも怪談話を披露する一幕も! 幽霊の役を演じることについては「嫌な気はしないです。60を過ぎると案外、死って怖くなくなるんですよ」とあっけらかんとした表情。「この時期、心霊を探しにあちこち行くんですが、怖いのかどうか分からなくなってきた」と明かし、自身の肩あたりを指しつつ「もしかするとこの辺がすでに死んでるかも」とニンマリと微笑んだ。

ここ最近はTVではなく講演や執筆が活動の中心となっているそうだが、怪談に対する熱は変わらず。「霊は怖いものではなく身近なもの。怪談は夢やロマンがあって楽しいもの!」と持論を語り、この日も報道陣を相手に自身が体験したとっておきの怪談話を披露した。一方で「別れた女房が23年、どこにいるのか分からない。怖いんですよ」と霊よりも別居中の妻の存在の方がずっと怖い様子? テレビの出演のために3日間の徹夜ののちに自宅に帰ると家が空っぽになっており、その後の別居生活で妻が子供たちと共に住んでいたはずの家も「いつのまにかカギが替えられていた」とのこと。「いまでもどこにいるのか分からないけど…杉並だな、きっと」と思わぬ“恐怖体験”の告白で報道陣の笑いを誘っていた。

監督のFROGMANは普段は総統、吉田くんなど複数の役を一人でこなしているが「霊吉さんは僕がやってもしっくりこなかった。幽霊にふさわしい人がいるかと思ったらいました(笑)。ベストキャスティングです」と稲川の声を絶賛。映画は秋に公開予定でいまだに脚本を鋭意執筆中とのことだが「稲川さんに加えて、超サプライズゲストが控えています!」とさらなる大物ゲストの登場を予告し期待をあおった。

『鷹の爪GO~吉田、秘密結社やめるってよ~(仮題)』
今秋より全国ロードショー